RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

#邦画

水は海に向かって流れる@109シネマズ川崎 2023年6月10日(土)

封切り二日目。 席数89の【シアター8】の入りは五割ほど。 『田島列島』の原作は既読。ついでに言えば〔子供はわかってあげない〕も〔ごあいさつ〕も読んでおり。 映画版の〔子供はわかってあげない(2021年)〕は「WOWOW」で観ているが、元教祖の『…

渇水@TOHOシネマズ日比谷 2023年6月4日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN2】の入りは七割ほど。 その年の関東地方はまさに異常気象。降雨の無い日が延々と続くことによる水不足で給水制限が発令される自治体が続出。 なかでも群馬県前橋市はただでさえ最高気温が高い地域。市営プールは閉鎖とな…

怪物@チネチッタ川崎 2023年6月3日(土)

封切り二日目。 席数284の【CINE5】の入りは七割ほど。 『黒澤明』の〔羅生門(1950年)〕でお馴染み、主要な三者の視点で一つの出来事を描く。 小学生の息子を持つシングルマザーの『麦野早織(安藤サクラ)』。 担任教師の『保利(永山瑛太)』。 そし…

宇宙人のあいつ@TOHOシネマズ川崎 2023年5月20日(土)

封切り二日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは八割ほど。 十年前に両親を亡くし、それからは互いに支え合って生きて来た四人の兄妹。 そのうちの一人が宇宙人だったら、との徹頭徹尾{フアンタジー}の中に、地球的家族の絆を盛り込んだ{コメディ}。 や…

最後まで行く@チネチッタ川崎 2023年5月20日(土)

封切り二日目。 席数290の【CINE4】の入りは二割ほど。 韓国映画〔A Hard Day(2014年)〕のリメイクと聞く。 臨終間際の母親が入院する病院に急ぐ刑事の『工藤(岡田准一)』。 飲酒運転に加え豪雨の中、他のことに気を取られたスキに人を撥ねてしまう。…

銀河鉄道の父@チネチッタ川崎 2023年5月5日(金)

本日初日。 席数154の【CINE9】は九割方の入りで盛況。 高齢者の姿が多いのも意外だし、子連れの母親も居たりで、随分と広範な客層。 本作の主人公はそのタイトル通り『宮沢賢治』の父親の『宮澤政次郎(役所広司:演)』。 『賢治』原作の映画化やアニメ…

せかいのおきく@109シネマズ川崎 2023年4月29日(土)

封切り二日目。 席数89の【シアター9】の入りは八割ほど。 幕末の安政の七年間は日本にとっての激動の時代。 『ペリー』は浦賀に二度目の来航をし、その後幕府は日米和親条約を締結。 大地震は頻発し著名人も多く亡くなり、またコレラも流行。 安政の大獄…

ヴィレッジ@109シネマズ川崎 2023年4月22日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは六割ほど。 本来は、そこに属する人々の全てが幸福になるべきシステムが、時として牙をむくことがある。 なまじ狭い世間なばかりに一旦コトが起きてしまうと反目が表面化する共同体のありよう。 直近、わが…

サイド バイ サイド 隣にいる人@TOHOシネマズ日比谷 2023年4月16日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN10】の入りは六割ほど。 監督の『伊藤ちひろ』は過去多くの映画の脚本に、とりわけ『行定勲』作品に携わっているとの認識。 なので企画・プロデュースとして『行定』の名前がクレジットされているのだと理解。 その期待で…

ロストケア@109シネマズ川崎 2023年3月25日(土)

封切り二日目。 席数127の【シアター2】の入りは七割ほど。 巷間語られている、自助・共助・公助の順序がさも当然のように。 しかし、元々我慢強いのに、お上に頼ることを善しとしない国民性から、介護する側、される側が共倒れになるケースも多いと聞く…

シン・仮面ライダー@チネチッタ川崎 2023年3月18日(土)

封切り二日目。 席数532の【CINE8】の入りは八割ほど。 〔仮面ライダー〕は小学生の頃リアルタイムで見ていた世代。 とは言え、そこは田舎のこと首都圏のように土曜の19:30~ではなく日曜の朝10:00~の、しかもかなり日にちが遅れてからの放送…

Winny@TOHOシネマズ川崎 2023年3月11日(土)

封切り二日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは九割ほどと盛況。 今となっては死人に口なし、『金子勇』が「Winny」を開発した時にどのような思いであったのかはしかとは判らない。 が、今回の映画版では少なくとも悪意は無かったとの前提に立ってい…

少女は卒業しない@チネチッタ川崎 2023年2月23日(木)

本日初日。 席数129の【CINE2】の入りは七割ほど。 自分としてはたぶん二度目の体験だったのだが、機器トラブルにより上映開始が数分遅れるトラブルあり。 時間になっても館内の灯かりが消えず、却って明るくなるので訝っている時に係員さんからの説明。 …

#マンホール@TOHOシネマズ川崎 2023年2月11日(土)

封切り二日目。 席数542の【SCREEN5】の入りは一割ほど。 まぁ、主演俳優目当ての人はこの後の舞台挨拶付きの回に行くだろうから、この入りはある意味納得。 結婚式の前日に、会社仲間からのサプライズパーティ。気分良く酩酊し、ややふらつく足取りで帰…

スクロール SCROLL@TOHOシネマズ日比谷 2023年2月5日(日)

封切り三日目。 席数98の【SCREEN2】の入りは七割ほど。 青春の蹉跌と再生を描いた群像劇は多い。 直ぐにでも思い出せる近作は、〔ちょっと今から仕事やめてくる(2017年)〕〔明け方の若者たち(2021年)〕〔花束みたいな恋をした(2021年)〕あたり。 仕…

映画「イチケイのカラス」@TOHOシネマズ川崎 2023年1月13日(土)

封切り二日目。 席数158の【SCREEN3】の入りは七割ほど。 ドラマ版は未見。しかし、通して見た人からは「随分と面白かった。映画化の企画は納得」との反応。 ならば、と足を向けた訳だが・・・・。 冒頭からテンポよく、今回の主人公である『坂間千鶴(黒…

そして僕は途方に暮れる@TOHOシネマズ川崎 2023年1月13日(土)

封切り二日目。 席数542の【SCREEN5】の入りは一割ほど。 もっともファンの人達は、舞台挨拶中継付きの回に行くだろうから、それが無い時の入りの悪さは、取り立てて不思議ではない。 自分達の世代であれば当該タイトルは『銀色夏生』の歌詞、『大沢誉志…

恋のいばら@TOHOシネマズ日比谷 2023年1月7日(土)

封切り二日目。 席数98の【SCREEN6】の入りは三割ほど。 直近で観た『城定秀夫』の三本〔ビリーバーズ〕〔夜、鳥たちが啼く〕の中では本作がもっとも出来が良いとの感想。 先ず、同監督の特性である女優の使い方の巧さが更に洗練。 露出度は低めも『玉城テ…

かがみの孤城@チネチッタ川崎 2022年12月30日(金)

封切り七日目。 席数154の【CINE9】の入りは八割ほど。 客層は老若男女幅広く、幼稚園児くらいの女のを連れたお母さんが居たのにはさすがに驚く。 珍しく原作既読。 なので文庫でも八百ページ近い長編を二時間の尺に納めるには、相応の整理が必要だろうと…

ケイコ目を澄ませて@109シネマズ川崎 2022年12月27日(火)

封切り十二日目。 席数72の【シアター10】の入りは満席。 小さい箱ながら平日の昼間にこれは凄い。近隣での上映は無く、更に一日一回のみとの条件を差し引いたとしても。 99分尺の小品。 なによりも予告編のトーンが微妙なので鑑賞を迷っていた。 封切り…

夜、鳥たちが啼く@チネチッタ川崎 2022年12月11日(日)

封切り三日目。 席数138の【CINE3】の入りは二割ほど。 そのタイトルから、てっきり件の鳥は「墓場鳥」との別名もある「小夜啼鳥=ナイチンゲール」ではと思っていた。その方がなんとなくのおどろおどろしさもあるし。 ところが何のことはない、映し出さ…

ラーゲリより愛を込めて@TOHOシネマズ日本橋 2022年12月10日(土)

封切り二日目。 席数110の【SCREEN2】はほぼほぼ満員の盛況。 冒頭、「事実を基にした物語り」であるとの提示が。 原作は『辺見じゅん』による〔収容所(ラーゲリ)から来た遺書〕で「大宅賞」と「講談社ノンフィクション賞」のダブル受賞と聞く。 映画化…

月の満ち欠け@109シネマズ川崎 2022年12月3日(土)

封切り二日目。 席数172の【シアター4】の入りは八割ほど。 『東野圭吾』原作による〔秘密(1999年)〕は印象的な一本だった。 亡くなった妻の意識が、高校生の娘に宿り、しかし次第に元々の娘の意識が交互に現れるようになり、やがては・・・・との流れ…

母性@チネチッタ川崎 2022年11月23日(水)

本日初日。 席数244の【CINE6】の入りは八割ほど。 『リチャード・ドーキンス』は〔利己的な遺伝子〕の中で遺伝子の振る舞いについて書く。 生物は遺伝子の乗り物(ビークル)であり、自己の、或いは自身の属するグループの遺伝子の複製を残すための最適…

ある男@109シネマズ川崎 2022年11月19日(土)

封切り二日目。 席数246の【シアター1】の入りは三割ほど。 予告編や宣伝の惹句からは、〔嘘を愛する女(2018年)〕の類似のプロットとの受け取り。 長年連れ添い、子まで成したパートナーの突然の死が契機となりその人物の経歴が、聞かされていたものと…

あちらにいる鬼@109シネマズ川崎 2022年11月12日(土)

封切り三日目。 席数89の【シアター8】の入りは三割ほど。 居るよなぁ、特定の女性層を磁石のように引き付けるこの種の男性って。 この磁石はN極・S極のように更に二つの属性に分けられ、片方はそれに気づかず、却って周囲をやきもきさせるタイプ、もう…

窓辺にて@109シネマズ二子玉川 2022年11月5日(土)

封切り二日目。 席数155の【シアター1】の入りは五割ほど。 愛しているハズの妻の浮気を知っても、怒りや嫉妬の感情が湧いて来ない自分に戸惑う男は〔ドライブ・マイ・カー〕でも描かれたコトの発端。 かと言って、意趣返しに自身も浮気に走るでもなく、…

MONDAYS@チネチッタ川崎 2022年10月29日(土)

封切り二日目(一部劇場では10月14日~先行公開)。 席数191の【CINE10】の入りは四割ほど。 今となっては日本を代表する超大企業の会長に納まっている方も二十数年前は一介の部長職だったわけで、ご当人と酒の席で話している時に週休三日になったら何曜…

天間荘の三姉妹@109シネマズ川崎 2022年10月29日(土)

封切り二日目。 席数118の【シアター3】の入りは三割ほど。 「天間荘」は天上と地上の狭間に在る古風な宿屋。 そこは臨死状態にある人の魂が辿り着き、疲れを癒しながら、天上に旅立ち死を迎えるのか、それとも地上に舞い戻り再び生きる決意をするのかを…

夜を越える旅@チネチッタ川崎 2022年10月23日(日)

封切り三日目。 席数138の【CINE3】の入りは三割ほど。 『小泉八雲』の〔骨董〕に収められた怪談の中の〔茶碗の中〕と題された一編。 特徴的なのはその終わり方で、突然途切れたように、ぽ~んと投げ出された終幕を迎え、その後については、読む者の想像…