封切り三日目。
席数142の【SCREEN1】の入りは七割ほど。
原作及び英題は〔I Kill Giants〕。
何故邦題に「心の」なんぞという余計な修飾語を入れてしまうかなぁ、と
強く憤る。
何故邦題に「心の」なんぞという余計な修飾語を入れてしまうかなぁ、と
強く憤る。
なんとなれば予告編とこのタイトルを見れば
オハナシの方向性におおよその検討は付いてしまおうというもの。
オハナシの方向性におおよその検討は付いてしまおうというもの。
まぁそれでも
ホントに巨人はいて一般の人には見えていないだけなのだ、と
全ては『バーバラ(マディソン・ウルフ)』の妄想なのだ、と
両方の可能性がアリなので、さてどちらに転ぶのだろうと
ワクワクしながら展開を見守るわけだが。
ホントに巨人はいて一般の人には見えていないだけなのだ、と
全ては『バーバラ(マディソン・ウルフ)』の妄想なのだ、と
両方の可能性がアリなので、さてどちらに転ぶのだろうと
ワクワクしながら展開を見守るわけだが。
で、実際の帰結はどうだったか?
本作の実態は、少女の自立の物語り。
そこに家族の事情が濃密に絡んで来る。
そこに家族の事情が濃密に絡んで来る。
両親の姿は見えず、姉妹と弟の三人で
海辺の町に暮らす『ソーソン』家が舞台。
海辺の町に暮らす『ソーソン』家が舞台。
姉の『カレン』は弟妹の世話と仕事の軋轢で
著しく疲弊している。
著しく疲弊している。
弟はキレ易くいつまでも経っても子供っぽさが抜けないし
妹に至っては変人の域さえ超える奇矯な行動が目立つ。
妹に至っては変人の域さえ超える奇矯な行動が目立つ。
が、特異な絵の才能や時として大人をさえやり込めてしまう弁舌は
かなりの特殊性を感じさせるのは事実。
かなりの特殊性を感じさせるのは事実。
また時としてパニックに陥ることから、
彼女が打ち負かすべき巨人とは、
てっきり自身の体の成長だとばかり思って観ていたのだが・・・・。
彼女が打ち負かすべき巨人とは、
てっきり自身の体の成長だとばかり思って観ていたのだが・・・・。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
モチーフは理解できるし、
現実への向き合いから目を逸らすやり方も人夫々なのは納得感がある。
現実への向き合いから目を逸らすやり方も人夫々なのは納得感がある。
しかし全てのエピソードが語られエンディングを迎えても
なんとなしの蟠りは残ったまま。
なんとなしの蟠りは残ったまま。
それは主人公の弱さが先に露呈され、その向けられる先が
あまりにも幼いコトが背景にあるようだ。
あまりにも幼いコトが背景にあるようだ。
それに比しての手段が緻密に過ぎる為
どうにも全体のバランスが悪い。
どうにも全体のバランスが悪い。