RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

あの頃、君を追いかけた@TOHOシネマズ川崎 2018年10月14日(日)

封切り十日目。

席数150の【SCREEN4】の入りは九割ほど。


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元々は台湾の映画を移植した一本と聞いている。

原典は未見も、かなり忠実になぞっているとの印象。

なんとなれば彼の国新学期は九月から。
作中にはそれを思わせるシーンがあり、
本邦の季節感と比べると違和感を禁じ得ない。

ただそれを補うためだろうか、意図的に無国籍風にする工夫が
ちらほらと見え隠れする。

また日本以上の超学歴社会でもあるので
なにかの際の羽目の外し方も頗る付きなのだろう、
それについても同様か。

それでも、
男五人、女二人の(奇しくも男女七人だが・・・・)学園生活は
あまりにもキラキラしていて正直羨ましい。


前半は正当なお馬鹿青春ムービー。

この部分がかなり面白い。

国は違えども〔きっと、うまくいく〕での弾けっぷりを
同様に見る想い。


しかし後半はトーンダウンしてしまう。

彼等自身の成長が背景にありつつも、
揺れ動く主人公二人の心情が
微細に描き切れていないため
かなり性急にコトが流れてしまう印象。

此処はもっと丁寧に物語を紡いで行くべきだったのに
残念でしょうがない。

大傑作に化ける機会をみすみす逃してしまっている、と言えば良いか。


オープニングとエンディングの捻りは、
猟奇的な彼女〕を彷彿とさせ、
一瞬これは{韓流}かい!と感じたのも事実。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


あの時こうしていれば、とか
特に青春期に後悔は付きものだけど、
別の世界では異なる運命が流れているかも、との言いっぷりは
青臭さを感じさせつつ、ホントにそうだったらねぇ、と
おぢさんはちょっとだけ胸がちくんとしてしまった。