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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

東美アートフェア@東京美術倶楽部 2018年10月13日(土)

一般の入場料は1,000円だが招待券を頂いた。

会期も僅か三日間と短く本日は中日。

それもあってか会場内はかなりの混雑。

売り買いや挨拶の声だけでなく
折に触れ画廊さんへの呼び出し放送があるものだから
その喧噪の度合いたるや。

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それにしても即売会にもかかわらず入場料を取るとは
如何な了見か。
アートフェア東京”に倣った悪弊か、とも思ったが
どうやら違うよう。


全体的に茶道具の物量は多いものの
逸品が綺羅星の如く並ぶ。

自分の眼に入った限りでは値段は
数万円~数百万円と言ったところ。

普段美術展等で何気なく目にして作品が
だいたい幾ら位なのかを知る機会でもあるし、
ざっと回っただけでもかなりの眼福。


自身の小遣いの範囲では無理も
家庭内の了承さえ得られれば買い求めることが可能なものの数々。

しかし、店の人と客との相対を見ていると
これは一種のコミュニティだと改めて思うわけ。

それも病膏肓に入っている、
互いに相当の度合いの。

そして何か一つを求めれば
ずぶずぶと続けて嵌まってしまうような
危険でいて甘美な香りにも満ち満ちている。


あっ、これはイイなと感じて
その方向に一歩踏み出そうとすると
必ず店番の人と視線が交わってしまう。

こちらが放つ空気を敏感に掴み取る
触覚がどうやら備わっているようだ。


『瀧下和之』の新作展では
ご本人が幼いお嬢ちゃんを連れて滞廊中。

楽し気に触れ合う姿は
作品をそのまま体現しているようで
随分と微笑ましかった。