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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

クインテットIV 五つ星の作家たち@損保ジャパン日本興亜美術館 2018年2月11日(日)

一般の入場料は600円だが
招待券を頂いた。

例年開催されている
女性作家に限定した美術展。

何の憂いも無く入場できる体制が早々に整っていたのは嬉しい限り。


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で、今回。

何故だか知らんが名前を記憶している方たちが
偶然にも集まった。


それは入って直ぐのコーナーに展示されている
『船井美佐』から言えること、
そして次のスペースの『竹中美幸』による35㎜フィルムを感光させた作品は
つい先日観たばかり。

本展では〔新たな物語〕として箪笥やカーテン、電燈などを映した
新たな試みと共に、並行して制作されている水彩の{にじみ}を使った作品も並んでいる。


青木恵美子』による、アクリルを花弁の様に造形し
厚く重ねた作品の印象も相変わらず鮮烈だ。

眼が焼かれるくらいの発色の赤、そして
深く吸い込まれそうな濃い青。

これだけの数が並ぶと壮観の一言。


『室井公美子』の作品は抽象と具象の間を
境目無く漂う。

ある距離を置けば見えて来るもの、
そして逆に見えなくなってしまうものの同衾が面白い。


トリの場所に置かれているのは『田中みぎわ』による墨絵。

日本古来の表現のようで、実はそうではない。

今っぽい空気が画面いっぱいに満ちている。


総体として満足度が高かったのは
先に挙げた理由だけではどうもないよう。

同じ作家さんの異なる表現が観られたことが
大きいかも。