RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

DOMANI・明日展@国立新美術館 2018年1月21日(日)

20回目となる標題展。

【企画展示室2E】で~3月4日(日)まで開催中


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が、どうにもこうにも、招待券が入手できぬ。

無念、今回は諦めるか、と腹を括った矢先、
HPを確認していて素敵な告知を発見する。

「”DOMANI・明日展”が20回目を迎えることができ、感謝の気持ちを込めて、
1/21(日)は、無料観覧日となります。
皆さま、ぜひこの機会に”DOMANI・明日展”をご覧ください!」

わはは、素晴らしいぞ!事務局。

これで一般の入場料1,000円が浮いた。

天は我を見捨てず、だ。


なのでそれ以外の予定を調整し
勇躍会場に向かう。

館内は先の施策のせいか、そこそこの入りになっている。


『三宅砂織』の作品を観るのは随分と久し振りの気がする。

写真とドローイングが融合したそれは
戦争と言うものの存在を、その端々に感じてしまう。


『西尾美也』の作品は大柄なケニア人が
「ちょっとイイですか、時間アリマスカ」などと近寄って来て
自分が着ている服と相手の服を交換し着用、
記念の写真を撮るという、ちょっとアブナイ香りが満ちている。

それにしても、体型が全然合わない時は
着替えが大変だったろうに、と
他人事ながら同情する。


『雨宮庸介』が掌るスペースには
造りかけの作品がそこそこに置かれ
しかし本人の姿は見えない。

掲示されている文書を見ると
「作者は会場内を徘徊しているので
見掛けた時に声を掛ければ
戻って来て制作の続きをする」と。

お~い。イイのかそれで。

一連のインスタレーションのタイトルは〔swan song〕。

でも、とっても頑丈そうなガタイは
まだまだ作品を量産しそう。


『猪瀬直哉』の作品は、何れも既視感のある風景画。
それもあまりに精細な筆致なので
リアルさを感じると同時に、
全てのモチーフがどうにもこうにもディストピア

其処にはヒトの影すら見当たらない。


『中谷ミチコ』の作品も、勿論
過去に観ている訳だ。

そして本展で一番長い時間に渡って魅入ってしまった
一角でもある。

カタチを造って型を抜き、
彩色をし透明な樹脂を流し込み平面に整える。

大層な手間が掛っている。

以前の二回よりも
各段に物語性を感じさせる。


全十一名のうち、半分ほどは
興味を惹かれゆっくりと観たので
随分と時間が掛かってしまった。

そして随分と儲けた気分。