RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

デッドプール2@109シネマズ川崎 2018年6月10日(日)

封切り十日目。

席数487の【シアター7(IMAX)】の入りは八割ほど。

普通より高額な料金なのに、この入りは凄い。

もっとも、入場者には入り口で複数のノベルティが渡されていたから
それ目当ても居たかな。

ただ自分的には、単純に時間の巡りあわせが
他の回ではしっくりと来なかっただけで、
本当は余分なお金は払いたくないのが正直なところ。


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いや~、これはとっても付いて行けんわと、と
つくづく思った。

勿論それはストーリー展開ではなく、
引用やパロディーの多さについて。

それらを全て引っぺがして、単純に
眼の前で起きている事象だけを楽しむ手は当然あるんだが
悲しいかな一旦それっぽいシーンに引っかかると
全力で脳内検索をしてしまう。


特に八十年代の映画や音楽からのモノは多々。

おまけに実際の作品と、その周辺のゴシップがないまぜになり
おいおいそうじゃないだろうとも思うけど、
たぶんそれらは何れも確信犯。
意図的に判然としない見せ方にしているのが仕掛けだろうか。


俗に言う「第四の壁」を気持ち良く破壊しているのは前作通り。いや
それすら遥かに凌駕するほど暴走の度合いは止まらない。

主演の『ライアン・レイノルズ』が、前作では製作を
そして本作では脚本を兼務していることもその背景にありそう。

役上の自分が現実世界の自分を抹殺し、不名誉な過去を消去してしまう挙に出るなんて
も~飛んでもないシュールさ。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


しかしここに散りばめられている全てのネタを
鑑賞後に「Wiki」等での検索ナシに、その場で理解できる人間って
一体全体居るんかい?との疑念も湧いて来る。

なんとなれば、場内で起きる笑いは、局所的で散発的。

全編を通して滞りなく楽しめるのは相当に偏った知識の持ち主だけと見たけど
どうだろうか。