TERRADA ART AWARD 2015＠T-Art Gallery 2015年10月31日（土）

本日が二日目。

その為か、自分が滞廊中も
五～六人の来場者で賑わっている。

入選以上の二十名の作品が並び、
ゆるりと観て行けば、成る程、力作揃い。

『森洋史』の、この方向性は面白い。
タイトルは〔真珠の耳飾りの少女〕。

誰もが知っている、あの名画の主人公を
アニメチックに換骨奪胎し、更には「ニコ動」
のような書き込みまで描き込む徹底ぶり。

意図的に堕している？

『盛田亜耶』の紙を切り抜くことによる作品は
人間の臓器であったり血管であったりが、
その素材に依る所もあるどんぴしゃの表現。

数歩離れて見れば、陰翳も含め視覚的にも上々。

『加藤正臣』の作品は
雄大な景色と、それを前にしてしょ～もない肢体の女子高生と
脱力系のタイトル、全てのアンバランスさが堪らん。

『三吉瑠美衣』の〔わたしのたどったみちのえ〕は
都内の交通網とランドマークはしっかりと描かれているのに、
それ以外は何事も無かったかのように、
ぼんやりとした表現に終始。

タイトル通り、記憶がそのまま絵に反映されているからだろうか。

『菅澤薫』の作品は
タイトルからして笑わせてくれるし。
〔部屋と洗濯物と私〕だもん。

日常の何気ない出来事が複数
一つの画面に納まっている。

会期は～11月22日（日）まで。