封切り二日目。
席数452の【SCREEN2】の入りは七割ほど。
原作ファンと思われる、小・中学生くらいの女子の集団、
またはプラス引率者、
或いはワイドショー等に煽られたのか
中年の御婦人達と、何れにしろ女性が多く、
そのためか上映中も、何かと騒がしい。
またはプラス引率者、
或いはワイドショー等に煽られたのか
中年の御婦人達と、何れにしろ女性が多く、
そのためか上映中も、何かと騒がしい。
気が優しくて力持ち は
昔であれば良い男の必須条件だったろうが、
どうもイマイマではそうでもないらしい。
昔であれば良い男の必須条件だったろうが、
どうもイマイマではそうでもないらしい。
髪を丸める程度なら、鬘で誤魔化し、
または伸びるのを待てば良いけど、
体型だとそうはいかない。
または伸びるのを待てば良いけど、
体型だとそうはいかない。
古くは『デ・ニーロ』の例があるけど、
その役造りへの姿勢だけでも頭が下がってしまう。
その役造りへの姿勢だけでも頭が下がってしまう。
その彼が、かなりオーバーアクト気味に
『猛男』を演じるわけだが、本作に限っては、
その大げさ振りが作品全体を貫くテーストに
ぴったりと合っている。
『猛男』を演じるわけだが、本作に限っては、
その大げさ振りが作品全体を貫くテーストに
ぴったりと合っている。
そして、原作がまた素晴らしいわけだ。
男女の恋愛を扱ったモノであれば、
女子からの視点が中心で、それに女同士の友情が絡んだりするけど、
これが真逆。
語りは常に男子主体で、しかも男同士の幼馴染からの友情が
物語りの骨格を成す。
女子からの視点が中心で、それに女同士の友情が絡んだりするけど、
これが真逆。
語りは常に男子主体で、しかも男同士の幼馴染からの友情が
物語りの骨格を成す。
作者の『河原和音』、絶妙だと思う。
素晴らしいと言えば、会話の機微もそれに当たる。
互いに同じコトを話しているはずなのに、
勝手な思い込みから、意図がズレにずれる。
勝手な思い込みから、意図がズレにずれる。
も~、観ている側はやきもきやきもきで、
すれ違い とは別のもどかしさに、
胸が締め付けられそうになる。
すれ違い とは別のもどかしさに、
胸が締め付けられそうになる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
イマドキの恋愛を描きながらも、
表現には多様な古典的手法が使われ
それが効果を上げている。
表現には多様な古典的手法が使われ
それが効果を上げている。
ドリーとズームを併用した心理描写。
近景から遠景へとフォーカスを変えることにより現れる
心が〆付けられるような情景。
心が〆付けられるような情景。
たっぷり笑って、涙が滲むほどほろりとさせる。
直近の青春恋愛ものの中では 傑作 と括弧を付けて
評すべき、出色の一作。
直近の青春恋愛ものの中では 傑作 と括弧を付けて
評すべき、出色の一作。