本日初日。
席数97の【SCREEN1】の入りは八割ほど。

まぁこちとらイイ歳をしたおぢさんなので、人前で泣きたいわけではなく
要は感動したいのだが。
要は感動したいのだが。
此処ではそういったココロを打つエピソードが頻出し
例えはちょっと良くないけれど、
往年の「日活ロマンポルノ」の「10分シバリ」並の凄まじさ。
例えはちょっと良くないけれど、
往年の「日活ロマンポルノ」の「10分シバリ」並の凄まじさ。
なので館内は嗚咽の渦で満たされる。
もっとも、本作の眼目は泣かすコトにあるのではなく、
上手い作品にすることなのだと個人的には見た。
上手い作品にすることなのだと個人的には見た。
元々、「奇跡の実話」との惹句もあるし、
冒頭には「事実に基づいている」とのノーティスも出る、更にはタイトルから
「8年後」には何らかのカタチで「花嫁」になるエンディングまでもが予告されている。
冒頭には「事実に基づいている」とのノーティスも出る、更にはタイトルから
「8年後」には何らかのカタチで「花嫁」になるエンディングまでもが予告されている。
そんな中で、事実はそれとして淡々と積み上げ
脚色を膨らませた脚本の出来が素晴らしい。
脚色を膨らませた脚本の出来が素晴らしい。
特に後半部では、事前に張っていた伏線を
するっとはぐらかしてみせる手段れの流れ。
するっとはぐらかしてみせる手段れの流れ。
思わずおおっと(心の中で)声を上げてしまう。
8年と言う期間を、一年毎に単調に描写することはせず
動きの無い時間は流す、そうでない時はじっくりと丁寧に、
時には画面分割などを使いながらリズミカルに、
カメラワークと合成の技術を駆使しながら組み立てて行く画面作りも上々。
動きの無い時間は流す、そうでない時はじっくりと丁寧に、
時には画面分割などを使いながらリズミカルに、
カメラワークと合成の技術を駆使しながら組み立てて行く画面作りも上々。
そして一番の手柄は『土屋太鳳』。
映画では(たぶん)初めてであろう陰翳のある役柄を
成り切る様にぴったりと嵌ってこなしている。
成り切る様にぴったりと嵌ってこなしている。
やっぱりやればできる女優さんなのだと
改めて思う。
改めて思う。
唯一気になるのは
登場人物が揃いも揃って善意であることくらいか。
登場人物が揃いも揃って善意であることくらいか。
でもそうでないとこの物語、成立しないしなぁ。
実際には、個々人の葛藤は、もの凄いものが有っただろうけど。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
題材が良くて脚本が良くて役者も良く
演出も良い。勿論、撮影も編集も。
演出も良い。勿論、撮影も編集も。
原作ありものの、見本にしたいくらいの一本。