出展作家十名、招待作家二名、特別出展一名による展覧会。
出展作家については、九社の協賛企業による賞も付されている。
選抜されただけあり、
さすがにどれも粒揃い。
『勝間田万綾』のビニールシートに体を包む
女性を描いた二作品。
〔ブレードランナー(1982年)〕での
『ゾーラ(ジョアンナ・キャシディ)』を思い出す。
もっとも彼女はビニールコートだったが。
『宇野七穂』の二作は(コンテンポラリー)ダンサーを描いたもののよう。
一つの画面に複数人の動きと流れる時間が定着する。
濃淡のある肌色と黒色のシンプルな色使いも、
却って躍動感が伝わって来る。
招待作家では『星美加』の〔Corpus Christi の行進Ⅰ、Ⅱ〕
過去にも観ているが
「聖体祭」の行列で
少女から老婆までが白い服を着て花籠を持ち、
花びらを撒きながら通る姿が美しい。
『小野月世』の作品は〔Icarus〕よりも〔Magic hour〕の方が好み。
噴水の脇に座る女性と水飛沫。
沈む間際の太陽を浴び光と闇の狭間の一瞬は
ミステリアスで美しい。
会期は~10月20日(日)まで。