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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

メニスル@トーキョーアーツアンドスペース本郷 2024年3月19日(火)

「ACT (Artists Contemporary TOKAS) Vol. 6」とされている。
統一のタイトルは”メニスル”で、
なるほど三組の作品はそれをきちんと踏まえたものになっている。

 

【一階】には『大庭孝文』の作品。

おそらくは写真や絵画と思われるが
何れも白い和紙に覆われ、下に隠されている実態は観ることが能わず。

光線の加減によっては、ぼうと透けて見えたり、
和紙に付けられたひっかき傷からは下が透けはするものの
全体を知覚する役にはたっておらず。

鑑賞者はタイトルから、その内容を想起するしかなく、
とは言え、その内容は人によってバラバラだろう。


【二階】の『ヨフ(大原崇嘉、古澤 龍、柳川智之)』の作品は
錯覚を意識させるもの。

〔Lights〕は二つのディスプレイによって構成、
一つには電球が映り、もう一つには鉢植えの植物と壁に写るその翳。

ディスプレイの電球を揺らせば、それに連動して植物の影も動く、
なんとも人を喰った仕掛け。


【三階】の『菅雄嗣』の作品を
もっとも興味深く観る。

両の壁には二点づつの油絵が掛かり、
部屋の中央には椅子が一脚、
最奥のスペースには静物画に描かれるような台・布・頭蓋骨。

が、奥の方に近寄ると、空間がぐっと変化する。
どうやら、実際の空間に見えたのは投影された映像のよう。
普段見る三階のホワイトルームにそっくりなので(窓の位置や景色も含め)
全く違和感がない。

しかし暫しその間に留まれば、
一日が過ぎるようにさす陽は動き、部屋の中は明から暗に変わっていく。

人の知覚や境界認識の曖昧さを思い知る。


会期は~3月24日(日)まで。