第2期展のアーチストは『野村在』。
テーマタイトルは”君の存在は消えない、だから大丈夫。”
館内には,それにピッタリの展示が五点。
先ずはタイトルそのものが作品の展示。
天井には打孔機が備え付けられ、
そこから吐き出された透明なテープが床にうず高く積みあがる。
人間の全DNAデータを打ち出すとの試みらしいが、
DNAの数は三十億とも聞く。
壁にはカウンターならぬ現時点の達成率がデジタル表示されるも、
数値は小数点の遙か下。
拍動と同スピードらしいので
完遂するまでに、どれほどの月日が必要か。
しかし、一度始めたら止まらないプロジェクトとも書かれている。
〔ファントーム〕は水槽の中に
インクジェットで死者の写真を印刷する装置。
QRコードを読み込めば、誰でも参加できるとのこと。
ディスプレイには、今まさに印刷しようとしている
依頼者の名前と故人との関係性が表示。
が、数分程度の待ちでは、
全く動きそうになく・・・・(笑)。
〔バイオフォトンはかくも輝く〕は
アーチストが収集したアンティーク写真を暗室内で燃やし、
その炎の光を撮影、ガラスに定着させたもの。
各々、その写真の撮影年と、情景の説明が添えられる。
「満面の笑顔の客船のキャプテン・トム、1999年」といった具合に。
不思議なことに、同じ写真素材なのに、
上がっている炎の色や形はまるで異なる。
さも、写されている中身を反映するように。
会期は~4月14日(日)まで。