珍しく正規料金の1,600円を支払っての入場。
諸般の事情で前売り券の購入も叶わず。
当日は、事前に混雑状況を専用の「X(旧Twitter)」で確認。
確かに窓口の並びはゼロも、入場までの待機列は40分を告げられる。
係りの人によるもと「この時間帯では恒常的にこの程度の待ち時間」とのこと。
まぁ実際には、そんなに待つこともあるまいと、
列の最後尾に。
思惑通り、30分も経たずに入場。
展示は【本館 特別5室】のみで
かなり狭い室内。中は人がごった返しており。
が、夕刻が近づくに連れ、人の波はおさまるのは
こうした展覧会でありがちなパターン。
周囲のぐるりには文物が並び
中央付近には目当ての仏像が計十一体。
真ん中には【阿弥陀如来坐像】、
脇仏として二体の【観音菩薩立像】【勢至菩薩立像】。
更にそれを挟むように【地蔵菩薩立像】三体が二ヵ所に。
しかし何れもが、拍子抜けするほど小さなお姿。
体躯は1mもないのでは。
透明なアクリルケースに入り、
光背も外されているので360°のぐるりと
お背中も拝見できるのは嬉しい。
どの仏様も柔らかで慈に満ちたお顔は
観ているだけで心が安らぐ。
が、もっとも心を持って行かれたのは
【持国天立像】と【増長天立像】の二体。
こちらも大きさはさほどでもなく、
しかし躍動感が素晴らしい。
ほぼ相似対称の見た目は、
邪鬼を踏みつけているのだが、
衣の翻り具合からして
天空からふわりと降りて来たとの形容が合う。
懲らしめるのではなく、抑え付けるような造形は、
「スーパーマン」がマントをはためかせ着地したかのよう。
入り口直ぐのスペースでは「NHK」による8KCGが流される。
その精細さと迫力は半端ではなし。
が、逆にそれを見た後で実物の仏様に相対すると、
その小ささに驚いてしまうのだが。
会期は~4月14日(日)まで。
常設展も鑑賞可なので、駆け足で観て回る。
それにしても、外人さんが多いなぁ。
八割方そうではないか。