RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

ロケットマン@チネチッタ川崎 2019年8月23日(金)

本日初日。

席数407の【CINE11】の入りは七割ほど。


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実は『フレディ』と『エルトン・ジョン』は同年代。

でも『クイーン』がようやくブレイクした1974年には
『エルトン』はもはや第一線、
個人的な感覚では彼の方が年長な過去の印象だったが。


『デクスター・フレッチャー』がかかわった作品とあって
どうしても両者を比較してしまう。

ボヘミアン・ラプソディ〕が『フレディ・マーキュリー』の{伝記映画}だったのに比して
本作はあくまでも{ロック・ミュージカル}。

また、片や亡くなってから二十五年を経た人物を描くのに対して
今回は存命、ましてや製作者にご本人が名を連ねているとなれば
我田引水的な描写は仕方のないところか。

親の愛情に恵まれない生い立ちや
(当時)世間的には許容されないセクシャリティー、スターの孤独、と
盛り込まれるエピソードもかなり相似。

しかし、その何れもが深さが足りず、表面をさらっとなぞる程度に終始。
先に挙げた、本人を含めた登場人物の多くが存命であることが足を引っ張っている。


しかし、主役をはった『タロン・エジャトン』は歌の巧い人で、
なりきってのパフォーマンスをきっちり披露。

エルトン・ジョン』作曲、『バーニー・トーピン』作詞の楽曲が都度都度挿し込まれ、
それは本編の為に書き下ろされたんじゃ?と見まごうほど
主人公の置かれた状況や心情を雄弁に現わしている。

あまりこ難しいことを考えずに単純に{ミュージカル}として観れば
それなりに楽しめる、それは主人公について詳しく知らない人でも同様かと。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


キングスマン:ゴールデンサークル〕に本人役で出ている『エルトン』を見ると
本作ではしぶしぶ演じているように描写されたきんきら衣装でのパフォーマンスも
実は大好きなんじゃないと?とも思う。

それらは何れも共通のプロデューサーである
『マシュー・ヴォーン』の仲立ちなのかな。