封切り三日目。
席数213の【SCREEN6】の入りは四割ほど。

主な理由は二つ。
「真実を下敷きにした」モノ。
でも、他のそれのように、冒頭に麗々しく掲げられはせず、
エンドタイトルの最後の最後に、申し訳程度に挿入されるだけ。
エンドタイトルの最後の最後に、申し訳程度に挿入されるだけ。
一連の出来事は、ほんの三十年前。
多くの主要な登場人物は存命で、
何人かは収監中、何人かは釈放されている。
多くの主要な登場人物は存命で、
何人かは収監中、何人かは釈放されている。
なのに、本名で容姿も酷似させ、
満天下に晒しちゃうってアリなのか。
日頃「PC」とかって口煩く言うくせに。
満天下に晒しちゃうってアリなのか。
日頃「PC」とかって口煩く言うくせに。
犯罪作品だからイイのか。
それとも全員の了解を得ているのか。
それとも全員の了解を得ているのか。
二つ目は、社会の根深い腐敗。
幾ら幼馴染とはいえ、
取り締まる側とされる側が、こんなカタチで癒着するなんて。
取り締まる側とされる側が、こんなカタチで癒着するなんて。
それも、個人レベルの狭い関係にとどまらず、
組織のかなりの部分が汚染されている。
組織のかなりの部分が汚染されている。
地縁・血縁の強い田舎ならいざ知らず(いや、勿論
田舎でも良くないんだけど)、人口だって上から数えたほうが早い
大都市なんだから。
田舎でも良くないんだけど)、人口だって上から数えたほうが早い
大都市なんだから。
実際は仲の良い悪ガキだったのだろう。
その中では
議員である『ウィリアム(ベネディクト・カンバーバッチ)』の役割はやや薄め、
FBIの『ジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)』と
ギャングの『ジェームズ・バルジャー(ジョニー・デップ)』の関係性が主軸となり語られる。
議員である『ウィリアム(ベネディクト・カンバーバッチ)』の役割はやや薄め、
FBIの『ジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)』と
ギャングの『ジェームズ・バルジャー(ジョニー・デップ)』の関係性が主軸となり語られる。
何れもがエキセントリックな役柄ではあるけれど、
こちらの方が遥かに本領発揮だ。
こちらの方が遥かに本領発揮だ。
嘗て『中村梅之助』が〔花神〕で『大村益次郎』を演じた時に
その特異な容貌を再現するのに、
鬘の下に脱脂綿を大量に入れ、額を広く見せる工夫をしたと聞くが、
恐らく似たようなことを、ここでもやっているんだろう。
その特異な容貌を再現するのに、
鬘の下に脱脂綿を大量に入れ、額を広く見せる工夫をしたと聞くが、
恐らく似たようなことを、ここでもやっているんだろう。
カタチから入り、酷薄な、やや常軌を逸した性格を
余すところなく描き出す。
余すところなく描き出す。
それは見ていて背筋がぞっとするほど。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
あ、あと一つ。
民族間の対立も、もう一つの重要な要素。
民族間の対立も、もう一つの重要な要素。