封切り三日目。
席数154の【CINE9】の入りは五割ほど。
強烈な事件が次々と報道されている故に
過去の出来事が霞んでしまうのだろうか。
過去の出来事が霞んでしまうのだろうか。
何れにしろ、コトの重大性よりも
煽情的な内容であれば記事し易いとの、
視聴率や部数拡張の為に、次々と新たなネタを鵜の目鷹の目で漁っている
マスコミの報道姿勢にも責任の一旦はありそう。
煽情的な内容であれば記事し易いとの、
視聴率や部数拡張の為に、次々と新たなネタを鵜の目鷹の目で漁っている
マスコミの報道姿勢にも責任の一旦はありそう。
砂糖に群がる蟻の様に、一時にわっと群れるものの
話題性がなくなると掌を返すようにさっと引き、
何もなかったかのように忘却してしまう。
話題性がなくなると掌を返すようにさっと引き、
何もなかったかのように忘却してしまう。
本作では虚偽の報道の為にメディアの標的にされ
幸せな生活を棒に振らされた中年の女性が
ちょっとした復讐を企てる。
幸せな生活を棒に振らされた中年の女性が
ちょっとした復讐を企てる。
しかしその仕掛けは、かなり持って回った内容。
でも、なにがしかのカタチでうっぷんを晴らさないと
自我が崩壊しそうだよねということだけは理解できる。
自我が崩壊しそうだよねということだけは理解できる。
物語は、事件が起きた過去と、
女が密計を巡らす現在が交互に描かれる。
女が密計を巡らす現在が交互に描かれる。
ほぼほぼ時系列的に語られるため、観る側は
次々と新しい事実を知ることになる。
次々と新しい事実を知ることになる。
ある程度の先読みや、隠されている事実の予測は可能ながらも、
次第に背筋を蟲が這うようなぞわぞわとした感覚が押し寄せて来る。
次第に背筋を蟲が這うようなぞわぞわとした感覚が押し寄せて来る。
先に挙げた、報道関係者が形成する
直ぐに忘れ去られる無責任な世論の糾弾もそうなのだが、
主要な登場人物である女性二人が絡めとられる愛憎が
なんとも言えず恐ろしいのがもう一つの見せ所。
直ぐに忘れ去られる無責任な世論の糾弾もそうなのだが、
主要な登場人物である女性二人が絡めとられる愛憎が
なんとも言えず恐ろしいのがもう一つの見せ所。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
齢六十にも近いので、当然とは言えるものの、
それをやってしまう役者としての根性は凄いなと。
それをやってしまう役者としての根性は凄いなと。
まぁ好んで見たいわけではないのだけれど。