標題館と周辺の複数会場で、
会期は2月3日(金)~19日(日)。
定員に余裕があれば当日入場可能も、
事前予約がやはり時間指定もできて便利。
今回のタイトルは”Technology?”。
まぁ今はコンピューターのチカラを借りれば
大抵の映像的な仕掛けは可能なわけで。
とは言え、ローテクにはそれなりの良さはあるし、
両者の折衷作でも、その組み合わせの具合によっては
驚くほどの効果を生み出すケースもあるのだろう。
『LU Yang/ルー・ヤン』の〔DOKU〕は
鳥葬からの転生を自身をモデリングし映像化、
多少の動きのぎこちなさはあるものの
CGで作成されたハゲワシの動きもリアル、
画面にも奥行きがあり、
これが3Dで表現されていれば〔アバター〕並みとなっただろう出来。
『Fiona TAN/フィオナ・タン』の〔リフト〕は
以前にも観た記憶があり。
数十個の風船に吊り下がり、ゆらゆらと空中を浮遊する、
まさにローテクの極み。
しかし、見ようによっては、作者の弛緩した肢体が
絞首刑のようにも取れ、ちょっと背筋がぞくっとするのだ。
対極に在るようにもとれる二つだが、
これらは何れも映像。
静止した写真では
『北代省三』の作品に目を奪われる。
ヘリコプターをチャーターし、
都内の各所を空撮。
中には既に無くなった場所や構造物もあり。
〔新宿十二社のガスタンク〕などは
今はもう撤去されているのでは?
(自分は記憶があるのだが)
或いは、〔神宮外苑絵画館〕のカチッとした造形などは
上から見て初めて判ること。
1950年代に撮られた頃は、十分にハイテク技術だったのだろう。
周辺の会場では「日仏会館」だけを訪問。