RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

恵比寿映像祭2023@東京都写真美術館 2023年2月4日(土)

標題館と周辺の複数会場で、
会期は2月3日(金)~19日(日)。


定員に余裕があれば当日入場可能も、
事前予約がやはり時間指定もできて便利。

今回のタイトルは”Technology?”。


まぁ今はコンピューターのチカラを借りれば
大抵の映像的な仕掛けは可能なわけで。

とは言え、ローテクにはそれなりの良さはあるし、
両者の折衷作でも、その組み合わせの具合によっては
驚くほどの効果を生み出すケースもあるのだろう。


『LU Yang/ルー・ヤン』の〔DOKU〕は
鳥葬からの転生を自身をモデリングし映像化、
多少の動きのぎこちなさはあるものの
CGで作成されたハゲワシの動きもリアル、
画面にも奥行きがあり、
これが3Dで表現されていれば〔アバター〕並みとなっただろう出来。


『Fiona TAN/フィオナ・タン』の〔リフト〕は
以前にも観た記憶があり。

数十個の風船に吊り下がり、ゆらゆらと空中を浮遊する、
まさにローテクの極み。

しかし、見ようによっては、作者の弛緩した肢体が
絞首刑のようにも取れ、ちょっと背筋がぞくっとするのだ。


対極に在るようにもとれる二つだが、
これらは何れも映像。

静止した写真では
北代省三』の作品に目を奪われる。

ヘリコプターをチャーターし、
都内の各所を空撮。
中には既に無くなった場所や構造物もあり。

〔新宿十二社のガスタンク〕などは
今はもう撤去されているのでは?
(自分は記憶があるのだが)

或いは、〔神宮外苑絵画館〕のカチッとした造形などは
上から見て初めて判ること。

1950年代に撮られた頃は、十分にハイテク技術だったのだろう。

 

周辺の会場では「日仏会館」だけを訪問。