封切り三週目。
席数342の【SCREEN2】の入りは六割ほど。
あれ?これって、前宣伝や評論を読む限り
てっきりゲイ、或いはLGBTの映画だと思っていたけれど
全然違うよね。
てっきりゲイ、或いはLGBTの映画だと思っていたけれど
全然違うよね。
主人公二人の関係は、歳の差のある兄弟の、または
子猫がじゃれあうような印象を受ける。
子猫がじゃれあうような印象を受ける。
〔雨月物語〕の〔菊花の約〕みたいな。
十七歳の少年『エリオ』は
イタリアの田舎に在る別荘で毎年夏のバカンスを過ごす。
イタリアの田舎に在る別荘で毎年夏のバカンスを過ごす。
大学教授である彼の父は
そこに博士課程に在籍中の学生を招待するのが恒例。
そこに博士課程に在籍中の学生を招待するのが恒例。
が、今年来訪した『オリヴァー』は今までの学生とは
一味も二味も違い、同性から見ても(勿論、異性からも)魅力的。
一味も二味も違い、同性から見ても(勿論、異性からも)魅力的。
最初はその態度に反発していた『エリオ』も
次第に彼に惹かれて行く。
次第に彼に惹かれて行く。
不思議なコトに男女の仲であれば
〔あと1センチの恋〕の様なシチュエーションでは、
あ~もう早くやっちまえよ!とやきもきするのに
本作のケースでは、それっぽいムードになってしまった時も
いいじゃん別にプラトニックのままで、と
思ってしまうのは、ちょっと自分勝手かしら。
〔あと1センチの恋〕の様なシチュエーションでは、
あ~もう早くやっちまえよ!とやきもきするのに
本作のケースでは、それっぽいムードになってしまった時も
いいじゃん別にプラトニックのままで、と
思ってしまうのは、ちょっと自分勝手かしら。
製作者サイドもそういった点を意識しているのだろう、
130分の尺は時間がゆったりと流れ、
二人の男性の機微を感じさせるエピソードには激しさもなく
ややの冗長ささえ感じてしまう。
130分の尺は時間がゆったりと流れ、
二人の男性の機微を感じさせるエピソードには激しさもなく
ややの冗長ささえ感じてしまう。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
しかし観終わってみれば
物語の軸は、紆余曲折はあったものの
十七歳の一人の少年がひと夏を越すことで
大人への階段を一つ上る成長譚。
物語の軸は、紆余曲折はあったものの
十七歳の一人の少年がひと夏を越すことで
大人への階段を一つ上る成長譚。
そのきっかけとなった出来事は
我々が経験するものとはちと違っていたようだが。
我々が経験するものとはちと違っていたようだが。