封切り八日目。
席数121の【シアター5】の入りは九割ほど。
彼等・彼女等は見掛け上の不審点はないものの、
各々の言動は共通してなんとなくおかしい。
各々の言動は共通してなんとなくおかしい。
背景に流れる音楽も含め、剣呑な雰囲気を盛り上げる描写。
そして、ほんのちょっとの違和感を感じさせるエピソードの造りこみは
極めて秀逸。
極めて秀逸。
やがて六人全員が、嘗て殺人を犯しており、
刑務所の予算削減、地方の人手不足・過疎対策として
刑期を短縮され出所したものだとは判るのだが、
起こした事件の詳細を知らされていない『月末』の心中は
穏やかになることがない。
刑務所の予算削減、地方の人手不足・過疎対策として
刑期を短縮され出所したものだとは判るのだが、
起こした事件の詳細を知らされていない『月末』の心中は
穏やかになることがない。
にもかかわらず、そういった情報が伝えられないまま、
管理を託された『月末』の不安はいや増すばかり。
管理を託された『月末』の不安はいや増すばかり。
自身の周囲、或いは街の住人に何らかの害が及ぶのではないか?
何か禍々しいコトが起きるのではないか?
不穏な空気を孕みながら物語は静かに進行し
そして幾つかの事件が起こる。
何か禍々しいコトが起きるのではないか?
不穏な空気を孕みながら物語は静かに進行し
そして幾つかの事件が起こる。
六人の背景が明らかになるまでの過程と共に
地域の人々との関わりも含めたヒューマンドラマの側面をも持ちながら
実は中には、更生しきれない人間もいるのではないか、とのサスペンスも
緊張感を保ちながら最後まで持たせ続ける脚本の構成も際立っている。
地域の人々との関わりも含めたヒューマンドラマの側面をも持ちながら
実は中には、更生しきれない人間もいるのではないか、とのサスペンスも
緊張感を保ちながら最後まで持たせ続ける脚本の構成も際立っている。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
元犯罪者の一人『太田』を演じた『優香』が
妙にエロっぽいコトを含め、良質の演技。
妙にエロっぽいコトを含め、良質の演技。
今まで大根だと思っていたけれど、
いやいや本作ではかなり上出来。
いやいや本作ではかなり上出来。