封切り十三日目。
席数199の【SCREEN8】の入りは二割ほど。
この数奇な物語が、実際の出来事にインスパイアされたストーリーであることに
先ずは驚く。
先ずは驚く。
5年間同棲していた恋人の『小出桔平(高橋一生)』が
くも膜下出血で倒れたとの警察からの連絡。
急ぎ駆け付けた病院で『川原由加利(長澤まさみ)』を待っていたのは
自分が知って信じていた彼の経歴が、
その名前も含めて全て偽りであったとの知らせだった。
くも膜下出血で倒れたとの警察からの連絡。
急ぎ駆け付けた病院で『川原由加利(長澤まさみ)』を待っていたのは
自分が知って信じていた彼の経歴が、
その名前も含めて全て偽りであったとの知らせだった。
愛情と言うのは、人となりだけに対するもの?
それとも生まれや経歴も含めて愛するのだろうか。
それとも生まれや経歴も含めて愛するのだろうか。
社会的に属している集団は、所謂ラベルだが
それも愛情を向ける対象の一片なのだろうか。
それも愛情を向ける対象の一片なのだろうか。
本作の主人公は、相手の顔を見ることすら忌避するくらいの思いにとらわれる。
しかし真実を希求する気持ちが静まることはない。
しかし真実を希求する気持ちが静まることはない。
もっともここで描かれる『由加利』の性格は打算的。
自身の手柄にも激しく拘泥し、
『桔平』を好いた理由にしたって、彼がイケメンであり
且つ将来的には医師となり、高収入とステイタスが約されているコトが背景にあるのが
それとなく示される。
『桔平』を好いた理由にしたって、彼がイケメンであり
且つ将来的には医師となり、高収入とステイタスが約されているコトが背景にあるのが
それとなく示される。
しかしそういった彼女の人となりは
旅を続ける内に変化の兆しを見せ始める。
旅を続ける内に変化の兆しを見せ始める。
『桔平』の過去に辿り着いた上で、
果たして何者であったのかを知ることができるのかが
本作のサスペンス。
果たして何者であったのかを知ることができるのかが
本作のサスペンス。
一波乱二波乱を見せながらも
結末に導いて行く脚本家と監督の手腕は
なかなか評価に値する出来。
結末に導いて行く脚本家と監督の手腕は
なかなか評価に値する出来。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
どの側面を取っても、何の違和感も無く成り切っている。
今の邦画界で、これだけできる女優さん
いったい何人いるだろう。
いったい何人いるだろう。