本日初日。
席数250の【SCREEN2】の入りは七割ほど。
舞台はミズーリー州の片田舎。
住人の多くが目にし、
地方のメディアでも取り上げられたことから、
町の中で不協和音がさざ波の様に広がって行く。
地方のメディアでも取り上げられたことから、
町の中で不協和音がさざ波の様に広がって行く。
『ミルドレッド』を擁護する者、或いは
人格者である署長に組する者。
人格者である署長に組する者。
勿論彼女とて、署長が怠慢であるなどと
頭から信じているわけではない。
頭から信じているわけではない。
しかし、自身の娘への態度が事件の遠因になったのではとの後悔、
或いは別れた元夫が暴力的な警官であったこと、
またはイマイマの警察署の中にも、人種差別主義者が居ることなどがないまぜになり、
この様な挙に出たことがおいおいと語られはするのだが、
娘を奪われた母親の悲しさを差し引いても
彼女の行動には、かなり感情移入できないような肉付け。
或いは別れた元夫が暴力的な警官であったこと、
またはイマイマの警察署の中にも、人種差別主義者が居ることなどがないまぜになり、
この様な挙に出たことがおいおいと語られはするのだが、
娘を奪われた母親の悲しさを差し引いても
彼女の行動には、かなり感情移入できないような肉付け。
そしてもう一人、権力を笠に着て、更には
有色人種への偏見を隠そうともしない警官『ジェイソン(サム・ロックウェル)』についても
それは同様も、
この二人の一方的な思い込みが、
最後には観客をとんでもない場所へと導いて行ってしまう。
有色人種への偏見を隠そうともしない警官『ジェイソン(サム・ロックウェル)』についても
それは同様も、
この二人の一方的な思い込みが、
最後には観客をとんでもない場所へと導いて行ってしまう。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
かなりブラックな内容であるにもかかわらず、
多くの場面には思わず笑ってしまうコメディタッチのシーンもまぶされている。
多くの場面には思わず笑ってしまうコメディタッチのシーンもまぶされている。
特にラストでは、二つの要素が微妙な力学で併存し
どう反応して良いのか戸惑ってしまうくらいの秀逸な展開なのだ。
どう反応して良いのか戸惑ってしまうくらいの秀逸な展開なのだ。