封切り十日目。
席数345の【シアター6】の入りは九割ほど。
しいて言えば、以前は何を演じても本人の枠から抜け出せなかったのが
直近ではようやく熟れて来た印象。
直近ではようやく熟れて来た印象。
ただ、そのような過去の色眼鏡を外して観れば
本作はなかなかどうして良く出来ている。
本作はなかなかどうして良く出来ている。
所謂{グランドホテル}もの。
特定の場所に入れ代わり立ち代わり人が現れて
度毎に騒動が起きる。
度毎に騒動が起きる。
しかしここでは少々の捻りも加えられているみたい。
舞台は都内に在る高級ホテル。
そこの宿泊客は皆が皆ヒトクセありそうな雰囲気を纏っている。
そこの宿泊客は皆が皆ヒトクセありそうな雰囲気を纏っている。
ほんのちょい役にも名の通ったキャストを使い
演技比べの面でもなかなか面白い。
演技比べの面でもなかなか面白い。
と同時に、一つ一つのエピソードが、物語の終局に向けての実は重要なパーツになる。
事件の真相解明がちっとも進まないのに、繰り返し語られるホテル内での
客とスタッフのやり取りはかなり冗長に感じる。
客とスタッフのやり取りはかなり冗長に感じる。
しかし何気ない応対のシーンや、そこで語られる過去の記憶或いは教訓も
全て大団円に向け収斂して行く鍵になるのだから、
あだやおろそかには観ていられない。
全て大団円に向け収斂して行く鍵になるのだから、
あだやおろそかには観ていられない。
とは言うものの、或るアイテムをアップにするシーンがあまりに繰り返されるため、
見せ場での醍醐味が削がれてしまうやり過ぎ感はある。
見せ場での醍醐味が削がれてしまうやり過ぎ感はある。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
〔マスカレード〕は現時点で三作からなるシリーズもの。
本作の興収次第では続編の検討も当然されるだろう、ましてや
エンドロールではそのことを思わせる画が既に挿入されているようだし。
エンドロールではそのことを思わせる画が既に挿入されているようだし。