RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

コンフィデンスマンJP プリンセス編@チネチッタ川崎  2020年7月23日(木)

封切り初日。

席数284の【CINE5】は、一席置きの案内だと142席だが
ほぼほぼ満席。

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こまごまとした仕掛けの先が読めてしまい、
前作ほどのインパクトには欠ける。

いや勿論、全てに見当が付いたわけではなく、
誰にどんな役割を演じさせるのかは
正直かなり予測できなかったのだけど。


こちら側もこの一年間に
TVドラマ版の再放送や
直前の7月18日に放送された前作を『春馬』くん哀悼も込めて見て
きっちり復習する努力を重ねていた(笑)。

繰り出されるレッドへリング
過去のコンゲーム作品で使われたネタから
そうはみ出してはおらず。

また隠し玉的な、新たな登場人物を出さなかったこと等も
背景にはあるだろう。

が、騙しで鬼面人を驚かすのは、本作の魅力の
四割程度しかないのでは?と
観終わって改めて感じる。


長澤まさみ』は相も変わらず弾けまくり。
「十七歳JK」のコスプレをするわ、
直近公開の〔MOTHER マザー〕とは真逆の
「若くて美人のお母さん」を臆面もなく演じたりで。

詐欺は元々犯罪も、更なる悪人から金を巻き上げる爽快感とは一味違う、
水戸黄門〕的なカタルシスの結末も味わえる。

小ネタもたっぷり、例えば
特にオープニングのシークエンスで、
これから起きることを予感させる内容「Crazy Rich」を
看板に店名として盛り込んだり。

最早お約束、エンドロールで「はて?
この人物はまだ出てないはずだし、この要素はまだ使われていないけど?」と
疑問に思わせ、どんとボーナストラックを出す外連味もある。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


ただやはり、少々の物足りなさを感じてしまうのは
脚本の造り込みの弱さ。

これはしてやられた、と仰け反らせるギミックが一つでもあればと望むのは
無いものねだりか。