RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

コンフィデンスマンJP@109シネマズ木場 2019年5月19日(日)

封切り三日目。

席数315の【シアター3】の入りは八割ほど。


イメージ 1



すいません、まんまと騙されました。

中途までは「やっぱりね」と悦に入っていたのが、
終盤になって「そう来たか」と驚愕の展開に。

しかも本作、予告編も使って観客を騙しに掛けている。

普段であればネタバレと非難することの多い
劇場用のトレーラーも、今回ばかりは脱帽するしかない。

要は、見ている人ほどレッドヘリングに迷わされる
計算づくの造り。

まんまと制作サイドの術中に嵌まってしまった訳だ。


ネタ明かしのパートもテンポ良くエピソードを繋ぎ
ストレスの無い流れ。

仕掛けのシークエンスでややの引っかかりを感じていたけど、
最後の部分を照らし合わせれば、成る程、そういった意図なのね、と
ついつい納得の展開。


そしてもう一つ、徹頭徹尾『長澤まさみ』を楽しむための一本。

女優としての魅力が全開で恥ずかしい演技も厭わない
サービス精神に満ち溢れている。

思い起こせば彼女がこのように一皮むけたのは
2011年の〔モテキ〕からだったかと。

直近でも〔キングダム〕〔嘘を愛する女〕と
硬軟に対処できる稀な女優さんに育ち
おぢさんはもう嬉しくてしょうがない。

勿論、年齢的な側面もあるだろうけど、
TVシリーズを含めてコメディエンヌとしての才能も十分に開花と見る。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


こういった作品の常として
エンドロール後もなにがしかの展開があるのは当然のコト。
なので焦って席を立たぬが吉。

そこでお目にかかれるのは「EX」が〔TRICK〕で
仲間由紀恵』を「貧乳」と散々に玩んだのと同系のオチ。

散々なディスりや意地の悪いアップにも
笑顔で堪える『長澤まさみ』に改めて惚れ直すこと請け合い。