RollingStoneGathersNoMoss文化部

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杉本博司 ロスト・ヒューマン@東京都写真美術館 2016年10月1日(土)

本日「都民の日」。

都が主催する幾つかの催し物については無料で入場可。

当該館では標題の展示がそれにあたる。

一般の入場料は1,000円だから
これは有り難い。

で、それが為だろうか
場内は凄い混雑になっている。

特に写真が好きでなくても
「タダなら」と入場する人も多いのだろう。


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2Fと3Fを使っての開催も珍しいのに加え
3Fは写真家によるインスタレーション

「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」との
ノローグにも似た書き出しで始まる33のストーリーと
それに合った文物が展示される。

何処までがホントのことで
何処からがギミックなのかも判然とせず、
観客は作者が広げた手の上で首を傾げながら観て廻る。


そして2F。
〔廃墟劇場〕のシリーズが素晴らしい。
元々異なるタイトルで撮られていた時に
何枚か観たことがある。

取り壊し寸前の劇場にスクリーンを張り直し
アーチストが選択した映画をフル上映。
カメラのシャッターを開放し
作品一本分の露光でスクリーンが白く発色し
その周りもぼうと浮き出して見える。


で、此処でのキモは映写された映画のタイトル。
渚にて〕〔ディープインパクト〕〔博士の異常な愛情〕などなど。
何れも世界の終末を連想させるもので
これにより3Fでの展示と連環していることが理解される。

ただ、中には〔白雪姫〕みたいな一本もあり、
なんで?と思うけどキャプションとして付けられている
ストーリーラインを読んで思わずニンマリ。

映画の中身によってスクリーンの輝き具合に差が出るのかは
ホントのところ判らないけどね





そして『東京都写真美術館』。
長らく耐震補強の為に休館しており
本展が新装後のこけら落とし

見た目、どこが変ったのかは良く判らんけど、
少なくともエントランス脇はこんなコトになっていた。

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『TOP MUSEUM』かぁ・・・・。