RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

世界報道写真展2016@東京都写真美術館 2016年10月1日(土)

一般の入場料は800円だが招待券を頂いた。

他の催し物からの流れだろうか、
会場内はそこそこの人の入り。

外人さんの姿が多いのも特徴かも。


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スポーツと長期取材の題材は別にして、
過去一年間、世界がどのような問題を抱えていたかを総覧できる。

もっとも、その多くは今だ解決されておらず、或いは
その糸口さえ見えず、我々は傍観者ではあるけれど
ココロを痛めながら歩を進めることになる。


今回強く印象に残ったのは
内戦とそれに伴う難民の問題。

勿論ニュース映像では日々目にしている内容。ただ、
こうして大判に引き伸ばされ、複数の写真が紐付けられ、
キャプションも添えられると、また違った衝撃が眼前に展開される。

特に弱い立場である子供を扱った写真が多い訳で、
大人の論理でよいように振り回されてしまう、
抗う力もない存在はホントに痛々しい。


それに対して各々の国は、自国が正しいと断じる対策を行うのだが
世界の憲兵を任ずるアメリカにしたところで
自国内の人種対立、または直接他国の治安にあたる軍隊内で
抱える問題が、やはりこの場でも披瀝される。

特に後者については、こういったカタチでしか知ることのない事実。
正義(かどうかはホントのところ判らないけど・・・・)を履行する側でさえ
けして一枚岩ではなく、範も保たれていないことの悲しいほどの矛盾。