封切り六日目。
席数345の【シアター6】の入りは三割ほど。
そんな『ぼく』の前に自分そっくりの悪魔が
現われ、取り引きを持ち掛ける。
現われ、取り引きを持ち掛ける。
で、その肝心の取り引き、
世界からあるモノを消す代わりに
余命を一日だけ延ばして呉れると言う。
何ともちっちゃいなぁ。
世界からあるモノを消す代わりに
余命を一日だけ延ばして呉れると言う。
何ともちっちゃいなぁ。
普通応じるか?それとも、明日までの命と聞かされれば
藁をも掴むのだろうか。
藁をも掴むのだろうか。
そして例によって悪魔の仕掛けは、モノが一つ消えるだけに留まらず、
それに付随する事柄まで一緒に消えてしまう。
それに付随する事柄まで一緒に消えてしまう。
で、これに共感できるかが、本作の評価におそらく直結する。
いやいや、ちょっと待ってよ。
この世の中から簡便な通信手段が消えたら
街の変容はそんな些細なモノじゃ済まないし。
社会が変革するほどになるでしょ。
街の変容はそんな些細なモノじゃ済まないし。
社会が変革するほどになるでしょ。
容易に想定の付くことも
イマジネーションの限界で空想できないなら、
やらない方がイイんじゃね。
イマジネーションの限界で空想できないなら、
やらない方がイイんじゃね。
なので、感情的に全く移入できない。
そんなこんなを繰り返し、
モノが消えるごとに付随する絆も無くなることを重ねて経験した『ぼく』は、
世の中がかけがえのないモノで溢れていることに気付かされる。
モノが消えるごとに付随する絆も無くなることを重ねて経験した『ぼく』は、
世の中がかけがえのないモノで溢れていることに気付かされる。
評価は、☆五点満点で☆☆☆。
「今年一番泣ける」が宣伝の惹句だけど、
ごめんなさい、全然ダメでした。
ごめんなさい、全然ダメでした。
と、ゆ~か、次第に鬱憤に似た感情も湧き上がって来たし。
自分の周りに愛しむべきモノやコトが溢れているのを表現するのに、
なにも複数の人間を死なす必要はないでしょ、非常に安直さを感じる。
なにも複数の人間を死なす必要はないでしょ、非常に安直さを感じる。
作者がそれ程映画好きで感動を与えたいなら、
〔街の灯〕でも観直して、頭を垂れて書き直せ、と言いたいくらい。
〔街の灯〕でも観直して、頭を垂れて書き直せ、と言いたいくらい。