RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

MOMATコレクション@東京国立近代美術館 2016年5月15日(日)

一般の入場料は430円だが
本日無料の日。

本来なら18日(水)の「国際博物館の日」にちなんでの行事だけど前倒し。

ちなみにいつもなら同時開催の『工芸館』は
よりによって休館日。至極残念。

オマケに”安田靫彦展”が最終日なものだから
そこからの流れで場内は結構な混雑になっており
これは想定外。


イメージ 1



「春らんまんの日本画まつり」の副題が付き
季節を意識した作品が多く並ぶ。
会期はこちらも本日が最終日。


重文が多く展示されているのがウリの一つで、
確かに『菱田春草』の〔王昭君〕は初めて観たかも。

期間限定の寄託なので、今回拝見できたのはラッキー。

それも合わせて『春草』の作品が多く並び
小さめの回顧展のような趣き。


3階の「別れ」をテーマにした展示も印象的。

主に戦争画ではあるけれど、再び生きて戻らない決意の面立ちには
万感迫るものがある。


写真では『渡辺克巳』の〔新宿〕も
興味深く観た。

寺山修司』や『滝田ゆう』が写っている一葉は当然としても、
並んでいるうちの後期の作品は、
自分も知っている「新宿」だし。


柔らかい代表例としては
小倉遊亀』の〔浴女 その一〕〔浴女 その二〕か
湯船と湯上りと、しっとりと麗しい。


奥村土牛』の〔鴨〕は主役の鴨が意匠化され
にもかかわらず個体の個性が際立つ。
何とも面白い。


統一テーマはあるにしろ、それにとらわれ過ぎない幅広い展示。

繰り返し通えば該博な知識も付きそうな余禄。