本日初日。
席数244の【CINE 7】は九割方の入りで盛況。
「R15+」指定と言うこともあり
客層は高めに振れているが、
これ程観客の劇場に来る理由がばらけている作品も
珍しいんじゃないか。
客層は高めに振れているが、
これ程観客の劇場に来る理由がばらけている作品も
珍しいんじゃないか。
主演女優の二人、主演男優、原作、ゾンビもの、
そして単純に映画好き、と。
そして単純に映画好き、と。
それは要は、ヘタレであること。
徹頭徹尾ダメ男で、観ていて歯痒くなるほど。
徹頭徹尾ダメ男で、観ていて歯痒くなるほど。
でも考えてみれば、これこそが当たり前。
突然に超常的なチカラを発揮する方が
おかしなハナシ。
突然に超常的なチカラを発揮する方が
おかしなハナシ。
あくまでもフツーで押し通すことが
プロットに斬新さを与えている。
プロットに斬新さを与えている。
出版社への持ち込みも鼻であしらわれ、
名前さえ憶えて貰えない。
名前さえ憶えて貰えない。
挙句の果てに、同棲相手からも三行半、
部屋から追い出される始末。
部屋から追い出される始末。
危機に陥っても、それは変わらない。
ひたすらあたふたし、謝り続け、逃げるばかり。
何時になったら決然として立ち上がってくれるのか、
観客は固唾を呑んで見守り続けるのだが・・・・。
ひたすらあたふたし、謝り続け、逃げるばかり。
何時になったら決然として立ち上がってくれるのか、
観客は固唾を呑んで見守り続けるのだが・・・・。
それでもやっぱり、彼はヒーローなのだ。
ましてや前者は、今乗りに乗っているのに
輝きが霞んでしまうほど。
輝きが霞んでしまうほど。
そう、これはやはり『大泉洋』の為の一本なのだ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆☆。
そして〔ワールド・ウォーZ〕のような唾棄すべき作品とは一線を画す
スリル溢れる一本になっている。
スリル溢れる一本になっている。
特に、変にCGに頼らず、特殊メイクの人間を大量に動員したことで
緊迫感に満ち満ちたシーンが連続するのは素晴らしい。
緊迫感に満ち満ちたシーンが連続するのは素晴らしい。
カーアクションのシークエンスも上々。
合成の技術はイマイチだけど、スピード感と
車が豪勢に壊れて、
やればできるんじゃん日本映画も、と妙に感心したり。
合成の技術はイマイチだけど、スピード感と
車が豪勢に壊れて、
やればできるんじゃん日本映画も、と妙に感心したり。
それにしても、笑い処は都度都度あるのに
なんでかしら場内にはくすりとの声さえ上がらない。
なんでかしら場内にはくすりとの声さえ上がらない。
独り笑っている自分が、なんだか浮いた存在になってしまった。