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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

未来を担う美術家たち 18th DOMANI・明日展@国立新美術館 2015年12月13日(日)

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本日二日目で、会期は~2016年1月24日(日)まで。


一般の入場料は1,000円だけど、
ディスカウントチケットを、なんと190円の激安価格で入手。

で、不人気物件だろうと侮っていたら、
会場内はそこそこ人が入っており、驚く。
14時から予定されているギャラリートークの為かもしれないけど。


「文化庁芸術家在外研修の成果」なる副題も例年通り。
出展はゲスト作家を含め十二名(除く、修復)。


何を置いても驚いたのは
チラシにもフィーチャーされている『松岡圭介』の作品で
そのちょっとの気色の悪さが不人気の原因なんじゃないのと思っていたら、
実物は素晴らしい。

独特の文様と見た目は、磁石と砂鉄を利用した技法だなんて・・・・。
どれほどなのよ。

食わず嫌いは良くないコトの好例。


真綿を素材に、本来であれば儚い存在を
アルミ板と塩ビ板の間に定着させた『線幸子』の表現も素晴しい。

ゲスト作家の『風間サチコ』による大判の版画群には
笑わせて貰った。特にそのモチーフに加え、タイトルね。
こんなのが「文化庁」の買い上げになってるんだものなぁ。

ジャンルとしてはモザイクとなっているが
陶器の欠片や貝殻までを使用した『西ノ宮佳代』の多くは
愛らしいものだけど、
中でも〔登竜門〕はダイナミックで躍動感あり
モチーフに加えて、肝心の鯉の形状も上々だ。

佐伯洋江』のペンシル画も観飽きないし、
『古川あいか』の脱ぎ捨てて裏返った衣類が、
家族の連環の象徴となる描写も面白い。


なんだかんだ言って、例年通りに
充実度高かったんじゃないか。

随分とオトクな買い物だったようだ。