RollingStoneGathersNoMoss文化部

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シェル美術賞展2015@国立新美術館 2015年12月13日(日)

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一般の入場料は400円だが
招待券を入手した。

同時期に当該美術館で開催されている
他の有料展の半券があれば
無料で入場可のようで、
できるだけ多くの人に観て欲しいという姿勢は評価できるし、
基本、写真撮影可であって、拡散希望なのも善しとするけど
それを逆手にとって、ばしゃばしゃとシャッター音を立て
やたら撮りまくる者がいるのは何時も通り困ったコト。


会期が~12月21日(月)までと短いためか、
または先に挙げた通り、入場要件が緩いためか、
場内はかなりの人で賑わっている。


そして今回は「グランプリ」の該当が無く、
「準グランプリ」が二点。

うち『矢島史織』の〔モンスター〕がかなりツボで、
一見、儚そうに見えるも荊で囲われた頭は
ゴーゴンをも想起させるし、
嵐の前の様な静謐さの底に潜む
何か に想いを馳せてしまう。


受賞はならなかったけど
『奥村彰一』の〔見知らぬ皇帝〕。
何時も通りの見慣れた表現ながら、
2Dと3Dが混交する描写は、今までとは
ちょっと変化しているかも。


過去の受賞・入選作家を対象にした
「シェル美術賞 アーティスト セレクション」として
四名の作品が並び、
『牛嶋直子』の作品はいつ観ても
『ホッパー』の〔ナイトホークス〕を思い出してしまう。

或いは『内藤亜澄』の作品は、絵画ではなく
『ロバート・コーミア』の小説を不思議と想起してしまうんだな。