封切り三週目。
席数107の【CINE 1】の入りは八割程度で盛況。
客層は高齢者が多し。
席数107の【CINE 1】の入りは八割程度で盛況。
客層は高齢者が多し。
蓋し名言であると思うし、本作を観ながら
幾度となく反芻してしまった。
幾度となく反芻してしまった。
夫は妻の記憶を呼び起こす為、
あらん限りの努力をするが、何れも実らない。
あらん限りの努力をするが、何れも実らない。
ついには、妻が望む、ある役割を果たすことで、
傍に居続けることができるようになるのだが、
それは彼が望んだカタチ~夫婦の情愛が通い合う暮し~では当然ない。
傍に居続けることができるようになるのだが、
それは彼が望んだカタチ~夫婦の情愛が通い合う暮し~では当然ない。
本編では幾度となく同じシチュエーションが繰り返される。
夫の新しい試みを目の当たりにする妻。
それらしいBGMが流れ、期待はいやがおうにも高まる。
が、決まって裏切られてしまう。
夫の新しい試みを目の当たりにする妻。
それらしいBGMが流れ、期待はいやがおうにも高まる。
が、決まって裏切られてしまう。
これが「繰り返しのギャグ」でなく
なんであろう。
なんであろう。
勿論、妻を除く当事者達にとって、
なかんずく両親に負い目のある娘『タンタン(チャン・ホエウェン)』には
コトの成就は悲願でもあるわけだから悲劇の繰り返しにほかならない。
なかんずく両親に負い目のある娘『タンタン(チャン・ホエウェン)』には
コトの成就は悲願でもあるわけだから悲劇の繰り返しにほかならない。
そして鑑賞者の側にとっても、
実際には思わず涙腺が緩んでしまうこの「繰り返し」。
当たり前だが、「笑う」どころではなく「悲しみ」のそれなのだ。
実際には思わず涙腺が緩んでしまうこの「繰り返し」。
当たり前だが、「笑う」どころではなく「悲しみ」のそれなのだ。
評価は☆五点満点で☆☆☆☆★。
果たして記憶は蘇るのだろうか。
夫の帰りを待ち、何度も何度も
駅頭にプラカードを掲げて佇む妻の姿が映される。
駅頭にプラカードを掲げて佇む妻の姿が映される。
彼女には、(夫が)帰ると約束した5日が永遠に繰り返される。
それを不審に思うチカラも、最早無い。
それを不審に思うチカラも、最早無い。
しかし、余韻を残すラストシーンは、
我々の胸に仄かな希望さえ抱かせる。
我々の胸に仄かな希望さえ抱かせる。