封切り三日目。
席数118の【シアター5】の入りは八割ほど。
待望の『岡崎京子』原作の映画化。
今度は誰が脱ぐんだろうわくわくと観ていたら
ちぇっつまんね~誰も脱ぎやがらない。
ちぇっつまんね~誰も脱ぎやがらない。
いや正確には脱いでいるんだが
映像の処理でそれとは見えなくなっている。
映像の処理でそれとは見えなくなっている。
はっきり言って★一つ分マイナスくらいの評価レスだ。
観客の期待を裏切る代償はデカいんだぜ。
動揺する仲間等だが、
誰も彼女の氏素性を知らなかったことを改めて思い知る。
誰も彼女の氏素性を知らなかったことを改めて思い知る。
しかし、そこで知り得た情報を再構築しても
本人の人となりを明らかにすることはできず、ましてや
事件の手掛かりすら掴めなかった。
本人の人となりを明らかにすることはできず、ましてや
事件の手掛かりすら掴めなかった。
原作コミックは短編と聞いている。
それを百分強の尺にムリ引き延ばしをしている感想。
それを百分強の尺にムリ引き延ばしをしている感想。
そのための歪が各所に現れる。
代表的なのが乱痴気騒ぎのエピソード。
たった三日間の挿話に一体どれだけの時間を割いているのか。冗長に過ぎる。
これがビデオ鑑賞だったら(常の宗旨を曲げて)早送りしているところだ。
たった三日間の挿話に一体どれだけの時間を割いているのか。冗長に過ぎる。
これがビデオ鑑賞だったら(常の宗旨を曲げて)早送りしているところだ。
それ以外にも意味の解らないPVっぽいシーンはあるわ
やたら切り返しの早いカット繋ぎはするわで
前半部の語り口は特に良くない。
やたら切り返しの早いカット繋ぎはするわで
前半部の語り口は特に良くない。
ここいら辺をバッサリと整理して、90分程度に纏めれば
幾分印象の異なる作品に仕上がっただろうに。
幾分印象の異なる作品に仕上がっただろうに。
奔放そうにも見える『チワワちゃん』の造形は
変わらず捉えどころのないままだけど、
彼女はある種のメタファーであることがうっすらと理解できて来る。
変わらず捉えどころのないままだけど、
彼女はある種のメタファーであることがうっすらと理解できて来る。
そして全編を通して描かれるのは、
青春の終わりの始まりの物語り。
青春の終わりの始まりの物語り。
『チワワちゃん』どのような形であれ消えることが重要であり、
骨格自体は〔舞踏会の手帖〕宜しく、一つの時代の終焉と
大人への階段を昇るための象徴であるのだ。
骨格自体は〔舞踏会の手帖〕宜しく、一つの時代の終焉と
大人への階段を昇るための象徴であるのだ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。
エンドロールやテロップが、英語/ローマ字表記なのも宜しく無い。
本編の前半部同様スタイリッシュさを意識してなのかは判らんが、
観る側への注意があまり向かない造りになっている右代表例。
観る側への注意があまり向かない造りになっている右代表例。