封切り九日目。
席数89の【シアター9】は満員の盛況。
監督の『白石和彌』の作品は、当たり外れがどうにも激しい。
直近では
2013年の〔凶悪〕:☆☆☆★
2016年の〔日本で一番悪い奴ら〕:☆☆☆☆
2017年の〔彼女がその名を知らない鳥たち〕:☆☆☆☆★
2018年の〔サニー/32〕:☆☆☆★
こんな評点だろうか(個人的には3点と4点の差が大きいので)。
直近では
2013年の〔凶悪〕:☆☆☆★
2016年の〔日本で一番悪い奴ら〕:☆☆☆☆
2017年の〔彼女がその名を知らない鳥たち〕:☆☆☆☆★
2018年の〔サニー/32〕:☆☆☆★
こんな評点だろうか(個人的には3点と4点の差が大きいので)。
そして本作はと言えば・・・・。
この作品で何が起きるのか、それは実はタイトルから明らか。
『ル・カレ』も良く使う手だけれど、観終わって(或いは読み終わって)はたと気が付き膝を打つ、
そうだったのか、と。
そして鑑賞する側はその意味を反芻し深さを知る。
そうだったのか、と。
そして鑑賞する側はその意味を反芻し深さを知る。
『大上(役所広司)』が進む道は、どちらに落ちても地獄のタイトロープ。
しかし一度足を乗せてしまった以上は引き返すことはできない。
転落した時に待っているコトは自明だけれど、
じゃあ渡った先に何が待っているかと聞かれても、それは本人にも判らない。
転落した時に待っているコトは自明だけれど、
じゃあ渡った先に何が待っているかと聞かれても、それは本人にも判らない。
考えられ得る幾つかのケースを勘案しても
とても明るい未来とは思えない。
とても明るい未来とは思えない。
にもかかわらず彼はなぜ一歩を踏み出したのか?
地域の国大を出たにもかかわらず
暴対の組織に配属されたのは何故なのか?
暴対の組織に配属されたのは何故なのか?
『大上』に対しては反発や共感を繰り返しながら
次第に二人の距離は縮まって行く。
次第に二人の距離は縮まって行く。
この辺の互いの感情の機微が見どころの一つ。
それとは気づかなった仕掛けもちゃんと用意され、
ネタが明らかにされれば、おおっと感心する場面もきちんとある。
ネタが明らかにされれば、おおっと感心する場面もきちんとある。
直情な物語と(勝手に)想定していたので、
こういった驚きは嬉しい余禄。
こういった驚きは嬉しい余禄。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。