封切り初日。
席数335の【SCREEN6】の入りは六割ほど。

ただそれは、錆びたナイフを使った時のように
鈍い痛みに満ち満ちている。
鈍い痛みに満ち満ちている。
冒頭、60年代後半の彼の国での
黒人が置かれた立場が説明される。
黒人が置かれた立場が説明される。
「スタンフォード監獄実験」と言う心理学の実験がある。
普通の人を看守役と囚人役に分け長期間その役を演じさせると
各々が次第に与えられた役に相応しい行動を取るようになる。
各々が次第に与えられた役に相応しい行動を取るようになる。
本作でも、市警・州警・州兵の夫々は
自分の職務により忠実であろうとの根本理念がまずある。
自分の職務により忠実であろうとの根本理念がまずある。
特に市警の側には日頃から接している黒人市民に対しての
差別的な態度が根底にあり、そのことが
悲惨な事件の遠因になっている。
差別的な態度が根底にあり、そのことが
悲惨な事件の遠因になっている。
本作品も最近の流行、やはり「事実を基にした」物語。
が、事件が起きたコト自体は実際としても、真相がどうだったのかは
現在でもようとして知れていない藪の中。
現在でもようとして知れていない藪の中。
なので監督は、関係者へのインタービューにより
出来事の大枠を再構成する。
出来事の大枠を再構成する。
しかしそのことが、米国社会の抱える深い闇を
際立たせることになったのはなんとも皮肉。
際立たせることになったのはなんとも皮肉。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
50年前の当事者達の多くは今でも存命、
そして事件の影を引きずって生きている。
そして事件の影を引きずって生きている。
殺害されてしまった人々の家族を含め
その悲しみは終わるコトがない。
その悲しみは終わるコトがない。
それが観る者の側の気持ちを
一層重いモノにさせる。
一層重いモノにさせる。