RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

デッドプール @TOHOシネマズ日本橋 2016年6月1日(水)

本日初日。

席数404の【SCREEN7】の入りは九割ほどで盛況。


公開記念で来場者プレゼントの告知もされていたが、
この時点では最早終了。

全国で六万個らしいけど、
当劇場には幾つ割り当てられていたんだろ?


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「MARVEL」もので「R15+」は珍しいんじゃないか、
そんなに殺し方が残虐なのか?と思っていたら
どうやらそれだけではなく、男女の絡みのシーンや
下品な会話を含めてのことのよう。

しかし主人公の造形がアンチヒーローなのは間違いなく
妙に品行方正で『ハムレット』なみの懊悩しかしない人物に比べれば
余程共感できるかも。


多臓器に癌が見つかり余命宣告をされた
『ウェイド・ウィルソン/デッドプールライアン・レイノルズ)』は
新しい治験のつもりで医療プログラムに参加したものの、
その実態は人間兵器を作るための人体実験。

マッドサイエンティストの『フランシス(エド・スクライン)』のモルモットにされ
癌の治癒と引き換えに、全身の皮膚がケロイド状になった
無残な姿に変容してしまう。

加えて、どんな外傷も高速で治癒する特殊能力も備わった『ウェイド』は、
それを駆使して
自分をこんな身体にした『フランシス』を追い詰める。


事前知識が無かったので最初は戸惑ったが
どうやら〔X-MEN〕のシリーズのよう。

所謂、ミュータントと思われるキャラクターも登場、
主人公に力を貸す。


それと共に「MARVEL」もの全体を対象とした激しい楽屋落ち、
勿論、それ以外にも直近のハリウッド作品も多数挙げて肴にしている。

なので、それらの方面に知識があるほど楽しめる訳だが、
ヘイル、シーザー!〕をスノビッシュと断じた人は
本作に対しても同じコトを言えるのかな?


また、画面の中から観客に向けて語り掛けるのは
最近とみに頻出の手法だけれど、
「第四の壁」そのモノを意識していることに言及させたのは
極めて画期的かもしれない。

兎に角、このヒーローについては
何でもアリな状況。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


Wham!』の〔Careless Whisper〕
『Juice Newton』の〔Angel of the morning〕と
物語りを彩る音楽も楽しい。

時代を勘案すれば、我々と同世代の設定なんじゃないか。