封切り二日目。
席数184の【SCREEN5】は満員の盛況。
いや~笑わせて貰った。
オープニングからエンディングまで笑いっぱなし。
オープニングからエンディングまで笑いっぱなし。
しかし次第に薄ら寒いモノが
背筋を流れて行く。
背筋を流れて行く。
これってホントはけして笑えない、実は怖いオハナシだと。
個人的には興味のある人物なので
関連書籍はできるだけ当たるようにしている。
関連書籍はできるだけ当たるようにしている。
直近では〔ヒトラーの秘密図書館〕あたりかな。
なので、それなりの知識は有るつもり、
本作での笑い処も多いかもしれない。
本作での笑い処も多いかもしれない。
なんてったって〔マインカンプ〕さえ禁書で
読んでいない人の方が多いわけで、実際
本編中にも、それを嗤うシーンが盛り込まれている。
読んでいない人の方が多いわけで、実際
本編中にも、それを嗤うシーンが盛り込まれている。
作品のもう一つの重要な要素は
主演俳優である『オリヴァー・マスッチ』の
あまりの長身はさて置き、外見を酷似させているコト。
主演俳優である『オリヴァー・マスッチ』の
あまりの長身はさて置き、外見を酷似させているコト。
過去のそっくりさんと比べても
その似具合は抜きんでていると思う。
その似具合は抜きんでていると思う。
その特性を行かすため、本作では意図的にドキュメンタリータッチの手法を多用する。
街頭に総統の衣装のまま繰り出して、多くの人と対話をさせる。
そこで浮かびあがって来るのが、欧州の優等生でありながらも
移民であったり、若者の失業であったりと
同国が抱える数々の問題。
移民であったり、若者の失業であったりと
同国が抱える数々の問題。
そして、ラジオや映画、出版等の
タイムラグや隔靴掻痒感のあるメディアだけだった往時とは異なり
速報性や共有性のある媒体が蔓延る現代では、
彼のプロパガンダがより敷衍し易い環境になっていることも
皮肉交じりに描かれる。
タイムラグや隔靴掻痒感のあるメディアだけだった往時とは異なり
速報性や共有性のある媒体が蔓延る現代では、
彼のプロパガンダがより敷衍し易い環境になっていることも
皮肉交じりに描かれる。
権力者にとっては、なんとも都合の良いシステムなのだ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
口当たりが良く、当座の不満を解消して呉れそうな候補者や政党に一票を投じる。
それは人気投票となんら変わらない。
それは人気投票となんら変わらない。
その結果としてどうなったかの事例を
繰り返し見ているハズなのに懲りることも無く
また同じ過ちを犯している。
繰り返し見ているハズなのに懲りることも無く
また同じ過ちを犯している。