【ギャラリー3】で~10月17日(日)まで開催中。
もっと早く行きたかったのだが、
週末は混雑が予想されるだろうと二の足を踏んでいた。
しかし飛び石連休の中日、加えて昼間でも
時間に余裕のある、学生と思しき年代の入場者が
思いの外多かったりする。
主催は「カルティエ現代美術財団」。
同、財団が『横尾忠則』に依頼した肖像画が139点
ずらりと並ぶ。
人物は「当財団の歴史を刻んだ人々へのオマージュ」と書かれているけれど、
人選にあたっては『横尾』の想いも相当加味されているのではと思う。
一筆書きの様に回遊し、
右回りでも左周りでも、最初に目に入るのは当人の肖像画。
しかしタイトルは〔横尾忠則〕、〔セルフポートレート〕と違いがある。
それは何を意図したものか。
また、同一人物が二枚描かれているケースも。
〔森山大道〕を一例として、その理由は那辺にありや。
物故者も随分と並ぶも、
〔ルー・リード〕や〔パティ・スミス〕等の
自分たちの世代には懐かしい名前もちらほら。
油彩による表現は多様で、調子が一様でなく、
歩を進めるに連れ、思わぬリズムが感じられるのも楽しい。