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Which Mirror Do You Want to Lick?(どの鏡を舐めたい?)@東京藝術大学美術館 陳列館 2021年11月3日(水)

サブタイトルは「デザインにおける虚構と現実の狭間」。

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タイトルや趣旨を含め、よく解らんことが書き連ねられているが
展示そのものは頗る面白い。

 


例えば【1階】入って直ぐ右手のスペースに展示されている〔DUNE〕。

勿論、只今『ドゥニ・ヴィルヌーヴ』版が公開されているし
1984年には『デイヴィッド・リンチ』が大失敗作をリリースした、あれ。

それ以前にも映画化の企画はあり
アレハンドロ・ホドロフスキー』が1970年代に
スタッフ・出演陣に錚々たるメンバーを起用し
制作を企ていたのは有名なハナシ。

勿論、壮大過ぎて頓挫するわけだが
その日本版の絵コンテを制作するとの
とんでもない作品。

当然、知っている人は大笑いをするのだが。


或いは〔WaltDisney Production〕のタイトルは
「ミッキー」と「ミニ」が実際のアート作品を観て回るとの
一種ギミックも、今回展示されているのは
〔ゴギャンの絵〕。

手塚治虫』の〔ブラック・ジャック〕中にあるエピソード
〔絵が死んでいる!〕で核実験により被爆した画家の『ゴ・ギャン』が
その非人道をさを告発するためにこときれる直前に完成させた一枚の画。

フェイクなのは当たり前だが、どのような形であれ、
そのモチーフを眼前に突きつけられれば、慄然としてしまう。


〔Playcards for Mobuto〕は
卓上にトランプのカードらしきものがバラ撒かれている。

しかし近寄って見れば、そこに描かれているのは図案ではなく文字。

どれどれと、読むと「YOU、やっちゃいなよ」等の
先頃亡くなったあの人が吐いたとされる名言(?)の数々。

これも制作者の意図は兎も角、
単純に面白い。


会期は~11月7日(日)まで。