2023-01-01から1年間の記事一覧
封切り二日目。 席数542の【SCREEN5】の入りは三割ほど。 観終わって原作者の『ビートたけし』が紡いだ繊細な物語世界に驚く。 心優しく、思わず涙さえ溢れるストーリーを創造したのが〔その男、凶暴につき(1989年)〕や〔アウトレイジ(2010年)〕のシ…
封切り二日目。 席数118の【シアター5】の入りは三割ほど。 父親が遺した銭湯を夫と営んでいた『かなえ(真木よう子)』は、ある日夫の『悟(永山瑛太)』が突然失踪したことにより、一時営業を中断していた。 が、再開したタイミングに合わせるように組…
近所に住んでいながら未訪。 【立会川駅】傍の【北浜川児童公園】には『龍馬』像も建ち、そこからの流れもあるのにな。 「しながわ観光協会」のHPにも、 案内は掲載されており。 【浜川橋(泪橋)】のたもとから【立会川】を右手に見ながら【京浜運河】方…
【本館 展示室3/4】と【陳列館1階】で開催。 ”石の勝手”とのタイトルが記されている。 これだけのスペースを使った展示は初めてとの記憶も一つ一つの作品が、その素材ゆえの大きさなのを勘案すればむべなるかな。 会場内には凛とした空気が漂う。 入り口…
封切り三日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは八割ほど。 〔罪とか罰とか(2009年)〕あたりから『安藤サクラ』が好きではないものの、気になる女優さん。 〔すべては海になる(2010年)〕や〔ケンタとジュンとカヨちゃんの国 (2010年)〕での存在感も強…
会期は明日が最終日。 【陳列館2階】のみでの開催。 自分の訪問のタイミングで説明会が開始され、それを目当ての来場者もおり、鑑賞だけ目当ての人間にとっては少々不都合な環境。 それでも解説を片耳で聞きながら、二十五名の出展作を丁寧に観て行く。 『…
十名の奨学生と二名の招待作家、一名の特別出品の作品が並ぶ。 「招待作家」と言えども、過去は「奨学生」だったわけでその中には『奥村彰一』の名前も。 代表作の{山水}が多く並ぶなか、一点だけの初期作があまりのスタイルの違いに驚く。ただ、これは以…
何とも面妖な展示物の数々。 古今の名画の上には、鑑賞を邪魔するかのような円や四角の複数の幾何学模様。 しかし、添えられたタイトルと展覧会自体のタイトル「Now is Better」を合わせればその意図は一目瞭然。 図形はヒストグラムで昔と今の数値的な変化…
封切り二日目。 席数532の【CINE8】の入りは七割ほど。 「7.1ch LIVE ZOUND×RGB4Kレーザー」での上映は本作の音による表現の迫力を存分に感じさせるもの。 とりわけ冒頭のシーンでは腹に響く重低音の圧が半端なく、本作はとりわけこうした設備がある劇場…
何の衒いもなく、作者にとっての「銀座」が写真で紹介される。 1947年に生まれ横須賀で育った彼女にとっての「銀座」は我々の世代や育環境の人間とはまた異なる感慨がある場所なのだろう。 並んでいるのは直近のモノながらも、おそらく原風景は引きずってい…
「DAWNーkind of blue YAMAZAKI MIYAKO with /360° 2023」とも付されている。 同じ作者の作品展は二年前にも同時期に開催されていた記憶。 展示内容もその時と同様。(おそらく)水平線で分けられた海と空。しかしその境目は、やや滲んでいるようにも見え。 …
「江戸にきらめいた民間の絵師たち」との副題が付されている。 行間からは「御用絵師」以外の作家を並べているようにも取れるが、実際には{狩野派}の作品も多く並ぶ。 この辺りは、同館お得意の「比較」を鑑賞者にさせるための配慮だろうか。 作者のプロフ…
【BAG+1】は展示、【BAG+2】が即売併用なのは毎度のコト。 今回は「AI」を利用した作品とのことで、壁面には このようなメッセージが貼られている。 ほほう・・・・。 下に設置された扇風機からの風にたなびく透明な布、それに当てられたライトの色彩が変…
封切り四日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは九割と盛況。 『ケネス・ブラナー』が監督・主演を務める『エルキュール・ポアロ』シリーズの第三弾。 が、先の二作〔オリエント急行殺人事件(2017年)〕〔ナイル殺人事件(2022年)〕がほぼ原作をなぞって…
「~考察・現代作家によるサロメの愛と死~」との副題が付されている。 手法は絵画・人形等と様々もテーマのシバリから『サロメ』と『ヨカナーン』の関係性を表現するモノが多い。 歪んだ愛情の発露や「エロス」と「死」「退廃」「運命」などの単語が作品か…
「開設50周年記念展」は標題所でも開催、同様に第三弾で『レスリー・キー』の作品群。 タイトルは”JOURNEY.1”。 インドとアフリカをモデルが尋ね、市井の人々と写真に納まる。 その土地の風俗は十分に捉え乍らも、マッチョな体躯や顔つきも異なるモデルが混…
「ともに歩んだ150年」とは書かれているが鉄道開業からの節目の年は、確か昨年だった記憶。 とは言え、制服好きには堪らん展覧会だろうか。 一方、制服の着用は「鉄道営業法(1900年公布)」で義務付けられているとは驚きの事実だし。 表に出ている車掌さん…
”果実と玩具のある風”とのタイトルが付き、「ジクレー版画とともに」とも付されている。 画面を横切る直線が引かれ、その上下で分かれた彩色がぺったりと。 下の部分にはおもちゃやや果物が置かれ、総じてみれば{イラストレーション}ではあるものの、これ…
【陳列館1・2階】と【正木記念館2階】を使い例年通りの開催。 ”縫い継ぐ形”とのタイトルが付され、計二十一名の作品が並ぶ。 微かに陽光が差し込む【陳列館1階】、高い天井に白い壁、陽の光が燦々と入って来る【陳列館2階】での鑑賞も楽しいが、薄暗い【正木…
封切り三日目。 席数224の【SCREEN1】の入りは四割ほど。 〔アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男(2015年)〕の後日譚。 先の一本は終戦後アルゼンチンに逃れた『アドルフ・アイヒマン』を追うドイツ人検事『フリッツ・バウアー』の執念を描いた…
開設50周年記念企画の第三弾は『レスリー・キー』。 タイトルの〔LIFE〕の通り、並んでいるのは人物の写真。 コーナーは二つに分かれ、片方は著名人のモノクローム、もう片方は複数のモデルを使ったカラー写真。 前者は日本人・外国人取り交ぜても、多く…
会期は訪問日が最終日。 丁度14時から出展者によるギャラリートークが予定され、それもあってか会場内はなかなかの人の入り。 計十七名の作品が並び、中には認知している名前も。 『鶴巻謙郎』の茫洋とした表現は暑い季節には一服の清涼剤。 『三浦弘』が…
「オープニング記念 第三弾」とされている。 会期は訪問当日が最終日。 目当ては『奥村彰一』の方も展示されている作品群にはややの違和感。 正面には畳三畳ほどの大作、それ以外には十点ほど。 で、そのほとんどが「セミオリジナル」と付されている{シグレ…
前回が2018年なので実に五年振りの開催。 中途、名称が変わっているので、シリーズとしては四回目となる。 それにしても、この混み具合はどうだろう。前回はがらがらの会場だったのに引き比べ、今回は大層な混雑。 もっとも、来場者を良く見れば如何にも業界…
封切り二日目。 席数112の【SCREEN8】の入りは四割ほど。 幾つかの告知では{ホラー}とされており、怖いモノが嫌いな身としては鑑賞を逡巡。 とは言え『斎藤工』の劇場向け長編の初監督作(たぶん)との天秤で期待の方が勝る。『オダギリジョー』の〔あ…
封切り二日目。 席数142の【SCREEN1】の入りは八割ほど。 一目で『ウェス・アンダーソン』の作品と了解される画面を構成する幾つかの定型。 チープなマット合成や、ミニチュアチックな建物、パステル調のしかし鮮やかな色味。長く観ていると目がちかちか…
封切り三日目。 席数129の【CINE2】の入りは五割ほど。 原題は〔Corsage〕で、フランス語では元々は婦人服の胴部・身ごろのことらしく、コルセットに近いものの意か。 とりわけ現代ではフェティシズムの、しかし本作では女性の身体と精神を共に束縛する象…
封切り三日目。 席数150の【SCREEN4】の入りは七割ほど。 「ボクシング映画に不出来なし」の約定は今回も守られた。 何を置いても、選手は当然のこと、ジムの構成員、会場に集う観客、それらのボクシングを愛する全ての人々の熱い思いが画面から溢れ出す…
封切り二日目。 席数143の【SCREEN9】の入りは八割ほど。 最終盤までは「ひと夏の経験」の王道を行くもの。 数年振りに逢った、母の友人の娘は美しく成長。僅かに二歳の年齢差ではあるものの、十代後半のこの違いは大きい。 主人公の『バスティアン(ジョ…
ある意味、究極的な問いの気もするが、それを想定せずに作成されるアートはいったいどんなものなんだろう。 勿論、その対象をどこまで広げるのかは、各人の裁量であるにしろ。 相対し、何かしらを受け取って初めて成立するのだものな。 館内には、そのテーマ…