【陳列館1・2階】と【正木記念館2階】を使い
例年通りの開催。
”縫い継ぐ形”とのタイトルが付され、
計二十一名の作品が並ぶ。
微かに陽光が差し込む【陳列館1階】、
高い天井に白い壁、陽の光が燦々と入って来る【陳列館2階】での鑑賞も楽しいが、
薄暗い【正木記念館2階】の純日本家屋風の中で観るのもまた乙なもの。
わけても今回は{掛け軸}に表装され並んでいるため、
ほの灯かりが一層趣き深いモノに作品をしている。
中では「交換留学生」と示されている
『郭雅倢』の〔東京のエスカレーター〕が面白い。
『若冲』の〔伏見人形〕のようにも、
いや「マトリョーシカ」のようにも描かれた人物が
下りのエスカレーターで同じ方向を見つめている。
可愛らしさの中に、
ほんの少しの薄気味悪さもあり、
タイトルは言い得て妙。
会期は~9月13日(水)まで。