封切り三日目。
席数184の【SCREEN5】は満員の盛況。
尤も、彼は後ろ姿や声が出るだけで
正面からその身を現すでなく
陰から操るうさん臭さを更に存分に体現しているわけだ。
正面からその身を現すでなく
陰から操るうさん臭さを更に存分に体現しているわけだ。
1971年に「ニューヨーク・タイムズ」が先行した
(進行中の)ベトナム戦争を分析した国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の暴露記事に、
別のソースから同内容を入手した「ワシントン・ポスト」も半歩遅れで参戦する。
(進行中の)ベトナム戦争を分析した国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の暴露記事に、
別のソースから同内容を入手した「ワシントン・ポスト」も半歩遅れで参戦する。
しかし国からは、記事の差し止めを陰に陽に要請され、
その争いは司法の場にまで持ち込まれる。
その争いは司法の場にまで持ち込まれる。
もっとも、「ベトナム戦争」での失敗を覆い隠し
敗北の責任を取りたくないために、だらだらと戦争を継続
多くの死者を出し、膨大な戦費を垂れ流していた失政は
本件が無ければ果たして1975年で終わったものかと
その点では怪しい限り。
敗北の責任を取りたくないために、だらだらと戦争を継続
多くの死者を出し、膨大な戦費を垂れ流していた失政は
本件が無ければ果たして1975年で終わったものかと
その点では怪しい限り。
本作ではそういった自由性の大切さを高らかに歌い上げるのに加え、
別のもう一つのテーマがある。
別のもう一つのテーマがある。
とは言って、当時彼女は五十代も半ば。
さすがに 成長 は言い過ぎかも。
さすがに 成長 は言い過ぎかも。
しかし、社主の娘に生まれたしたものの、彼女には
後を継ぐ意思は毛頭なく、辣腕の編集者かつ経営者である夫に
全てを頼り切っていたにも関わらず、彼の自殺によりその思いは断ち切られる。
後を継ぐ意思は毛頭なく、辣腕の編集者かつ経営者である夫に
全てを頼り切っていたにも関わらず、彼の自殺によりその思いは断ち切られる。
望まずに巡って来た立場に困惑し自信すら失いつつあるところに
社運を左右するこの事態に大英断を下す。
社運を左右するこの事態に大英断を下す。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
官憲の腐敗の規模も凄まじい一方で、
それに相対するメディアの側の思いも激しい彼の国のダイナミズムを
改めて思い知らされるとともに
翻って本邦ではどうだろうと改めて考えて見る。
それに相対するメディアの側の思いも激しい彼の国のダイナミズムを
改めて思い知らされるとともに
翻って本邦ではどうだろうと改めて考えて見る。
三権の分立さえ怪しいことを勘案すれば
もはや嘆息しか出ないわけだが。
もはや嘆息しか出ないわけだが。