封切り三日目。
席数407の【SCREEN7】は満員の盛況。
1940年5月、欧州に『ヒトラー』の脅威が迫る中、
首相に推挙された『チャーチル』ではあるが、挙国一致内閣とは名ばかり、
その就任は万雷の拍手を持って迎えられたものではけしてなく、
彼を待ち受けていたのは政権内での圧倒的な孤立であった。
首相に推挙された『チャーチル』ではあるが、挙国一致内閣とは名ばかり、
その就任は万雷の拍手を持って迎えられたものではけしてなく、
彼を待ち受けていたのは政権内での圧倒的な孤立であった。
劇中では、頼りになるのは糟糠の妻と
新しく雇い入れた秘書ばかり。
新しく雇い入れた秘書ばかり。
しかし、そんな無援状態の中、思わぬところから援軍が現れ、
そして庶民も彼の方針に賛意を示したことから
一気に息を吹き返す。
そして庶民も彼の方針に賛意を示したことから
一気に息を吹き返す。
脚本の作りに加え、この点が本作の見どころの一つ。
その熱演となり切り振りに、演説の場面では
思わず一筋二筋、鑑賞者の頬を涙が伝うほど。
思わず一筋二筋、鑑賞者の頬を涙が伝うほど。
尤も、周囲の彼に対する疑義は故の無いことではなく
その前も後も、実際のところは失政も多い。
必ずしも完璧な人間ではないのだから。
その前も後も、実際のところは失政も多い。
必ずしも完璧な人間ではないのだから。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆★。
それにしても、原題の〔Darkest Hour〕から、『チャーチル』の名前は兎も角
「ヒトラーから世界を救った男」とは良くまぁ捻り出したものだと、
日本側の供給サイドの商魂のたくましさにはほとほと感服。
「ヒトラーから世界を救った男」とは良くまぁ捻り出したものだと、
日本側の供給サイドの商魂のたくましさにはほとほと感服。