RollingStoneGathersNoMoss文化部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

トリガール!@TOHOシネマズ錦糸町 2017年9月2日(土)

封切り二日目。

席数159の【SCREEN3】の入りは五割ほど。


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所謂「鳥人間コンテスト」は「読売テレビ」が持つフォーマットだから
活字化は兎も角、映像化に関しては同社のサポートは不可欠。

本作に於けるチカラの入り方や、膾炙の度合いは判然とはしないけれど、
直近『土屋太鳳』が主演した作品の中では最上の出来ではないだろうか。

ありがちな女子高生を主に演じて来た彼女が、
毒舌で弾けた女子大生に生き生きと変容する。

月並みな表現ではあるけれど、水を得た魚の様で、
事務所の過去作の選択は間違っていたんじゃ、と
思わせるほど。


100分弱の短尺物は、最後の飛行シーンが焦点になるコトは
最初から分かっている。

なので、それをどの程度ユニークに表現できるかが本作のキモ。

二人だけの閉鎖された空間で、ただペダルを漕ぐだけの描写では
観客の側も飽きるし見所としても成立しない。

それらを十分に弁えて、
先立つ数十分間の全てをラストのシークエンスの伏線として機能させる。
中途の会話もかなりの面白さなのに、肝心の場面では更に面白さが爆裂する。

爆笑に次ぐ爆笑。いや~、お腹が痛くなるほど。

二人の遣り取りに加え、
カット割りの冴えも、それを更に助長する。


スポ根×ラブコメの掛け合わせでは、
両方成果アリ、片方だけ成果アリ、両方成果ナシの4パターンを
当然想定するけれど、
その何れとも断定できない終わらせ方もなかなか斬新。


それにしても『土屋太鳳』、中途披露する
がなるだけの独りカラオケはさておき
ダンスはかなりキレており、
なんだかんだ言ってデキる女優さんなんだと改めて思うと共に、
今後は影のある役柄にも進出して貰いたいものだと
切に思った。


評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。


日頃、食関係のブログを多く書いているせいで
変換する度に「鶏」が第一候補に挙がってしまう。

こ~ゆ~のを、職業病じゃなくて
なんて表現するんだろう?