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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、文化部の活動報告。飲食活動履歴の「健啖部」にも是非お立ち寄り下さい

となりの怪物くん@チネチッタ川崎 2018年5月1日(火)

封切り五日目。

席数244の【CINE7】の入りは三割ほど。


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ああ。同じように原作が少女コミックでも
演技する人達がしっかりしているだけで
これほどきちんとした作品になるのかと
改めて思ってしまう。

客寄せの為にロクに演技もできないような男性アイドルをキャスティングする流れは
もういい加減にやめにして貰いたい。

もっとも、それと作品自体の価値はまた別問題で、
主演の『土屋太鳳』の好演の割には
出来はそれほどでもない。


『水谷雫(土屋太鳳)』と『吉田春(菅田将暉)』、
二人の出会いは一種のボーイ・ミーツ・ガールのストーリーラインではあるものの、
かなりふるったエピソードになっている。

まぁコミックであればそれでもイイのだが
いざ映像化をした時に多少のあざとさを感じてしまうのは
仕方がないことかも。

特に『怪物くん』が野生児で天才児で且つ訳アリ、更に
一般常識的な言動からは外れている特異さは
設定としてはないわけではないけれどもねぇ・・・・。

制作者サイドもそれを判っているので
ワイヤーアクションの多用など、ややトリッキーな要素を
意図的に盛り込んでいるだろう。


最初は『雫』が主人公で『春』が狂言回し的な役割か、とも思っていたんだが
どうやら違うよう。

『春』はあくまでも『雫』が変わる為の触媒であったのだなと、
観終わってから理解できる。

ただその割にはその造形がエキセントリックに過ぎる気もするけど。


評価は、☆五点満点で☆☆☆★。


で『土屋太鳳』、
同じ学園ものでもアイドルタレントと絡む単純なプロフィールよりも
今回のような多少複雑な性格付けの方があっていると思う。

年齢的にもこのような役柄がこなせるのも
あと数年だろうから頑張って邁進して頂きたい。

でも出演作のセレクションだけはくれぐれも間違えないように。