封切り二日目。
席数159の【SCREEN3】の入りは九割ほど。
ミステリーもので種明かしをされた後に
成る程そうだったのか!と膝を打つタイプと、
えっつ!そうなの?!と肩を落とすタイプ、
本作はどちらかと言えば後者に属する一本。
成る程そうだったのか!と膝を打つタイプと、
えっつ!そうなの?!と肩を落とすタイプ、
本作はどちらかと言えば後者に属する一本。
なんとなれば
核心の部分は昔からある古典的な仕掛けの改変に過ぎず
かなり手垢の付いたからくり。
ちょっとだけイマイマの衣裳を着せただけのね。
核心の部分は昔からある古典的な仕掛けの改変に過ぎず
かなり手垢の付いたからくり。
ちょっとだけイマイマの衣裳を着せただけのね。
なのでややのがっかりさは否めない。
今一緒に暮らしている女性は、
昔から自分の彼女のはずなのに
親友の彼女であったとの思い出が時として甦る不思議。
昔から自分の彼女のはずなのに
親友の彼女であったとの思い出が時として甦る不思議。
同時期の過去記憶に二重性がある。
しかし本作ではあくまでも現代的な技術を以って
それへの解を提示する。
それへの解を提示する。
時制の語り口は頗る悪い。
どの時点の描写なのかが判然とせず
著しく混乱することが多々。
著しく混乱することが多々。
なにがしかの特徴的な服装なり髪型なりの識別子が欲しかったところ。
善人なのか悪人なのかの境界が曖昧で、
行動の端々に都度都度首を傾げてしまう。
行動の端々に都度都度首を傾げてしまう。
要は感情移入し難い人物像。
中途迄はとってもいいヒトだったのにね。
中途迄はとってもいいヒトだったのにね。
とどめにラストシーンが相当に不可解な造り。
〔君の名は。〕じゃあないんだからさ。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
それほどに瑕疵を挙げればきりのない本作にもかかわらず、
抗しがたい雰囲気を纏っているのもまた確か。
抗しがたい雰囲気を纏っているのもまた確か。
感心するほどの巧さは見当たらないものの、
複雑な『麻由子』の心理をかなり上手に表現しており
彼女抜きには本作は成立しえなかったと感じさせるほど。
複雑な『麻由子』の心理をかなり上手に表現しており
彼女抜きには本作は成立しえなかったと感じさせるほど。