封切り二週目に突入。
席数154の【CINE 9】の入りは五割ほど。

高校二年の新学期の初日、
十年後の自分からの手紙が突然届く。
十年後の自分からの手紙が突然届く。
最初は薄気味悪さを感じていたのが、
書かれていることが次々と現実になるに連れ、
信じざるを得なくなる。
書かれていることが次々と現実になるに連れ、
信じざるを得なくなる。
しかし一方で、あれをするなとか
これをしろとか、微細な指示は不可解であるし、
果ては、転校生の『成瀬翔(山崎賢人)』が
自分達の前から消えてしまうとの一文を見るにおよび、
『高宮菜穂(土屋太鳳)』はある決意をする。
これをしろとか、微細な指示は不可解であるし、
果ては、転校生の『成瀬翔(山崎賢人)』が
自分達の前から消えてしまうとの一文を見るにおよび、
『高宮菜穂(土屋太鳳)』はある決意をする。
最初は良くある、過去を変えようとする試みが
ハナシの主軸にあるのだろう思った。
ムカシから多く使われている、やや手垢の付いた設定。
ハナシの主軸にあるのだろう思った。
ムカシから多く使われている、やや手垢の付いた設定。
しかし、物語が進むうちに、どうやら
そうではないコトが判って来る。
そうではないコトが判って来る。
ましてや、劇中に「タイムパラドクス」の説明まで出て来るのだから
余計にそうである。
余計にそうである。
我々の日々の暮しは、後から思い返せば、
あの時こうしておけば良かった、とか
ああしていれば、今頃どうなっていたんだろうとの
後悔の積み重ね。
あの時こうしておけば良かった、とか
ああしていれば、今頃どうなっていたんだろうとの
後悔の積み重ね。
しかし、そう言った、小さな後悔が
ドミノの様に連鎖し、果ては大きな後悔へと繋がってしまう。
そして、その喪失感は、二度と取り戻せないほど過大。
ドミノの様に連鎖し、果ては大きな後悔へと繋がってしまう。
そして、その喪失感は、二度と取り戻せないほど過大。
今の自分が変ることはけしてないけれど、
過去の自分が悔やむことなく生きるコトで
より良い方向に変って行って欲しいと言う
精一杯のエール。
過去の自分が悔やむことなく生きるコトで
より良い方向に変って行って欲しいと言う
精一杯のエール。
それに気づいた時に、観客は今までの自身にも向き合うし
劇中の登場人物達の未来が、より良い方向に変って行って欲しいと
切に願う。
劇中の登場人物達の未来が、より良い方向に変って行って欲しいと
切に願う。
果たして、未来は(いや、実際には過去か)
変えることができるのだろうか。
変えることができるのだろうか。
評価は、☆五点満点で☆☆☆☆。
唯一の失敗点を挙げると、
『土屋太鳳』演じる主人公『高宮菜穂』の造形。
『土屋太鳳』演じる主人公『高宮菜穂』の造形。
なんとなれば本作も、
コミックの世界観を忠実に映像化した一本。
コミックの世界観を忠実に映像化した一本。
で、この発声が妙に甲高く、舌っ足らずで、独特の口調。
勢い、興を削いでしまっている。
勢い、興を削いでしまっている。
勿論、監督の演出だろうけど、
何とかならなかったものか?
何とかならなかったものか?