
こういった「退任記念展」は
大概の場合、回顧展に近い趣きになり、
大凡の画業を総覧できる内容になりがちだけど、
本展の多くは九十年代と二千年代
素描も含め比較的最近の作が多く並んでいる。
大概の場合、回顧展に近い趣きになり、
大凡の画業を総覧できる内容になりがちだけど、
本展の多くは九十年代と二千年代
素描も含め比較的最近の作が多く並んでいる。
ではあるものの、ざっと見渡した時に気になるのは
72年制作の〔窓〕
83年制作の〔廃園濃紫〕
と言った、若かりし頃の作品。
72年制作の〔窓〕
83年制作の〔廃園濃紫〕
と言った、若かりし頃の作品。
特に前者は
窓から洩れている光の影が
漫画で言うところの集中線の様な効果をあげ、
静止している空間のはずなのに、
妙にスピード感も錯視できる
面白い表現。
窓から洩れている光の影が
漫画で言うところの集中線の様な効果をあげ、
静止している空間のはずなのに、
妙にスピード感も錯視できる
面白い表現。
それが次第に、やや抽象的な表現に流れて行き
変遷を見るには面白いんだけど、
個人的には、ちょっと な変化に。
変遷を見るには面白いんだけど、
個人的には、ちょっと な変化に。
でも、この機会だからだろう、
幾つかの作品は借り出しての展示。
幾つかの作品は借り出しての展示。
交渉も含めて、ご苦労だと思う。