本日初日。
席数246の【シアター1】の入りは三割ほど。
まぁ、この後、各所で舞台挨拶が予定されているようだから
思いのある人は、そちらに行くんだろう。
思いのある人は、そちらに行くんだろう。
内容が内容なので客層は高齢者が多いだろうとふんでいたら、
小学生くらいの子供を連れたお母さんを
ちらほらと見かける。
小学生くらいの子供を連れたお母さんを
ちらほらと見かける。
で、退屈なんだろうね、子供にとっては。
中途で携帯を何度も見る。
その度に光が漏れて、気になって。
事前告知で、ちゃんと言われてるんだから守ろうよ、
お母さんもヒトコト言おうよと思うけど、
無反応。
中途で携帯を何度も見る。
その度に光が漏れて、気になって。
事前告知で、ちゃんと言われてるんだから守ろうよ、
お母さんもヒトコト言おうよと思うけど、
無反応。
ただ、鼾をかいて寝ているオジサンも居たから、
その抑揚の無さに飽きるのは、
しょうがないかと思ったのも事実。
その抑揚の無さに飽きるのは、
しょうがないかと思ったのも事実。

自分の知り合いで、早くに旦那さんをなくした女性がいる。
突然の死だったものだから、彼女は「幽霊でも逢いたい」と
常々言っている。
突然の死だったものだから、彼女は「幽霊でも逢いたい」と
常々言っている。
でも、逢えたとのハナシは聞かないから、
そうそう、幽霊は頻出するものでもないのだろう。
そうそう、幽霊は頻出するものでもないのだろう。
しかし、映画や小説となると、コトは別。
勿論、そうでないとストーリーが進まない訳だけど、
怨念を残していれば、怪談やホラーだし、
情念であれば本作の様な流れになる。
勿論、そうでないとストーリーが進まない訳だけど、
怨念を残していれば、怪談やホラーだし、
情念であれば本作の様な流れになる。
ただ、両方を兼ね備えた〔異人たちとの夏〕のような佳作もあるけどな。
戸惑いながらも、断ち切られた時間が再び動き出したようで、
母親の心は浮き立つ。
母親の心は浮き立つ。
しかし、息子が話す内容は、基本、過去のコトに終始し、
そこだけ時間が停まっているようだ。
そこだけ時間が停まっているようだ。
もっとも、その内容をキチンと聞けば
原作者の戦争批判が盛り込まれていることは明らか。
原作者の戦争批判が盛り込まれていることは明らか。
そして幽霊となった『浩二』が現われたことで、
後に残された二人の女性の時が動き出す。
後に残された二人の女性の時が動き出す。
『井上ひさし』脚本による
広島を舞台にした〔父とくらせば〕と、
表裏一対になる、或いは線対称となる本作は、
新しい時代へと踏み出す一歩を描いているにもかかわらず、
晴れやかな気分には、どうにもなれない。
広島を舞台にした〔父とくらせば〕と、
表裏一対になる、或いは線対称となる本作は、
新しい時代へと踏み出す一歩を描いているにもかかわらず、
晴れやかな気分には、どうにもなれない。
評価は、☆五点満点で☆☆☆★。